「あらすじ名作劇場」
2017年1月25日(水) BS朝日 放映済み
ドロシーと不思議な仲間の大冒険!朗読 「オズの魔法使い」
題名は知っているが、内容は覚えていなかった。「次はどうなるのだろうか」と結構、楽しくテレビで筋を追った。「これは何を象徴しているのだろうか?」などと「大人ぶって」考えず、ワクワクしながら楽しむのがコツのようだ。
ところで子供は、筋を知っていても、何度も「読んで」とおねだりする。筋を知っていても、何回読んでも楽しい。生き残っている児童文学は、たいしたものだ。
番組で紹介されたのは、次の三つの児童文学
(1)
「オズの魔法使い」(著:ライマン・フランク・ボーム。挿絵:W. W.デンスロウ)
《原題The Wonderful Wizard of Oz》米国の作家ライマン=フランク=ボームの児童文学。1900年刊。竜巻によって不思議の国オズに飛ばされた少女ドロシーが、さまざまな冒険を経て故郷に帰るまでを描く。(出典:デジタル大辞泉)
映画の中の歌「虹の彼方に Over the Rainbow」は、こちら(youtube.)
(2)
「トム・ソーヤーの冒険」(マーク・トウェイン)
マーク・トウェーンの小説。《The Adventures of Tom Sawyer》。1876年刊。ミシシッピ河畔の小さな町で,腕白少年トムと親友の浮浪少年ハックはいたずらを重ね,危険にあい,殺人犯の隠した金貨を見つけたりしながら大人の世界を知っていく。(出典:百科事典マイペディア)
(3)
「小公女」(フランシス・ホジソン・バーネット)
《原題A Little Princess》バーネットの児童小説。1888年刊。寄宿学校で学ぶ少女セーラが父の死と破産にあい、はじめての世間の冷たさに直面しながらも謙虚で誠実な生き方を貫いて、父の友人に見い出される。(出典:デジタル大辞泉)
三つの児童文学のあらすじ
(1)
「オズの魔法使い」
===== あらすじ はじめ
アメリカ合衆国カンザス州でエム叔母、ヘンリー叔父、小さな飼い犬のトトと共に少女ドロシーは暮らしている。ある日、ドロシーとトトは竜巻に家ごと巻き込まれて、不思議なオズ王国の中のマンチキンの国へと飛ばされてしまう。落ちた家は、マンチキンたちを独裁していた東の悪い魔女を圧死させる。北の良い魔女がやってきてマンチキンたちと喜びを分かち合い、悪い魔女が履いていた不思議な力を持つ銀の靴をドロシーに授ける。良い魔女はドロシーに家に帰れる唯一の方法はエメラルドの都に行って壮大な魔力を持つオズの魔法使いに頼むことだと語る。ドロシーは旅に出ることにし、北の良い魔女はドロシーを大事故から守るため、おでこにキスして魔法をかける。
黄色いレンガ道を進み、ドロシーはボクという名のマンチキンによるパーティに出席する。翌日ドロシーは棒に引っ掛かったカカシを助け、ブリキの木こりに油をさし、臆病なライオンと出会う。カカシは脳を、ブリキの木こりは心を、ライオンは勇気を手に入れる願いを叶えてもらうため、ドロシーとトトと共に魔法使いに助けを求めにエメラルドの都に向かう。いくつかの冒険を乗り越え、一行はエメラルドの都の門で門番に会うと、街の輝きで目が眩まないように緑の眼鏡をかけるように言われる。1人1人呼ばれ、ドロシーは大理石の王座の上の巨大な頭、カカシは絹の紗に包まれた愛らしい女性、ブリキの木こりは恐ろしい野獣、臆病なライオンは火の玉の形をした魔法使いに会う。魔法使いはもしオズ王国のウィンキーの国を独裁する西の悪い魔女を殺せば全員の願いを叶えると語る。警備員はこれまで誰も西の悪い魔女を倒したことがないと警告する。
西の悪い魔女は望遠鏡になる一つ目で一行が近づくのを見つける。魔女は一行をズタズタに切り裂くため狼たちを送るが、ブリキの木こりが斧で殺す。魔女は一行の目を潰すため野生のカラスを送るが、カカシが彼らの首を折って殺す。魔女は一行を刺すため黒い蜂の群れを集めるが、カカシのわらがドロシー、ライオン、トトを隠し、ブリキには刺さらずに蜂は死ぬ。魔女はウィンキーの兵士たちを送るが、ライオンが直立すると恐れて引き返す。ついに魔女は黄金の冠の力を使い飛ぶ猿を呼び集め、ドロシー、トト、ライオン、カカシを捕まえ、ブリキの木こりをへこませる。魔女はドロシーの銀の靴を手に入れることを企て、ドロシーを自分の専属奴隷にしようとする。
悪い魔女はドロシーを騙して銀の靴の片方を脱がせることに成功する。怒ったドロシーは魔女にバケツの水を思い切りかけると、魔女が溶けてドロシーは驚く。ウィンキーたちは魔女の独裁から逃れることができて喜び、カカシにわらを詰め、ブリキの木こりを修理する。彼らはブリキの木こりに国王となることを頼み、彼はドロシーを無事にカンザスに帰すことができたら引き受けると語る。ドロシーは黄金の冠を見つけ、一行をエメラルドの都に連れていかせるために飛ぶ猿を集める。飛ぶ猿の王は北の魔女ギャヴレットの冠でどうやって自分たちが魔法にかけられるのか説明し、ドロシーはのちに他に2回冠の力を使用することになる。
一行がオズの魔法使いに再会した時、トトが王座の隅のスクリーンを倒してしまうと魔法使いが現れる。彼は平凡な老人の詐欺師で、だいぶ前にネブラスカ州オマハから気球でオズにやってきたと申し訳なさそうに語る。魔法使いはカカシに糠、ピン、針を詰めた頭("a lot of bran-new brains")を、ブリキの木こりにはおがくずを詰めたハート型の絹の袋を、臆病なライオンには勇気が出る薬を与える。彼らは魔法使いの力を信じているため、これらをもらって喜ぶ。魔法使いはドロシーとトトをエメラルドの都から家に気球で連れていくと語る。離陸時、魔法使いはカカシに自分の代わりにオズ王国の統治を任せると語る。トトが子猫を追い掛け、ドロシーがそれを追うと気球は魔法使いのみを乗せて飛び立つ。
ドロシーは再び飛ぶ猿を集めてトトと共に家に飛ぼうとするが、彼らはオズ王国を囲む砂漠を飛び越えることはできないと語る。緑の髭の兵士がドロシーに南の良い魔女グリンダが家に帰らせてくれるかもしれないと助言し、一行はオズのカードリングの国に住むグリンダに会う旅を開始する。道中、臆病なライオンは森の動物たちを脅かす巨大な蜘蛛を殺す。動物たちは臆病なライオンに王になってくれるよう頼み、ドロシーを無事にカンザスに帰したら引き受けると語る。ドロシーはみたび飛ぶ猿を集め、山を越えてグリンダの国へ行く。グリンダは一行に挨拶し、ドロシーが履いている銀の靴こそが望む場所へ連れていってくれると明かす。ドロシーは友人たちと抱き合い、友人たちは黄金の冠を使ってカカシはエメラルドの都へ、ブリキの木こりはウィンキーの国へ、ライオンは森へ、それぞれが新しい国へ行くことになり、黄金の冠は飛ぶ猿の王に与えられる。ドロシーはトトを腕に抱き、かかとを3回合わせ家へ帰ることを唱える。ドロシーは旋回して空中に浮かび、カンザスの平原の芝に転がり、自宅にたどり着く。ドロシーはエム叔母に駆け寄り「また家に帰ることができて良かった」と語る。
===== あらすじ おわり
wikipedia、『オズの魔法使い』。写真もこのサイトより
(2)
「トム・ソーヤーの冒険」
===== あらすじ はじめ
トム・ソーヤーはおよそ10歳のいたずら盛りの腕白少年である。優等生の弟シドと共に、亡くなった母の姉である伯母ポリーに引き取られ暮らしている。トムは勉強嫌いだが、いたずらに情熱を傾け、家の手伝いをサボることに知恵を働かせ、伯母に叱られる毎日を送っている。町外れでホームレス同然に暮らしている少年「宿無しハック」ことハックルベリー・フィンはトムの親友で、伯母は良い顔をしないが、いつも一緒に遊んだりいたずらしたりしている。
また、地方判事の娘で同級生のベッキー・サッチャーの関心を引こうと躍起になったり、いけすかないキザな少年と取っ組みあいになったり、家出してミシシッピー川をいかだで下り海賊ごっこをやったりと、トムは大人の決めた枠から外れた無鉄砲な、しかし楽しい日々を過ごす。
ある日トムはハックと共に、真夜中の墓地で殺人を目撃してしまう。犯人のインジャン・ジョーは、前後不覚に酔っ払っていた男――マフ・ポッター老人に罪を着せるが、裁判の場でトムに真実を告げられ、逃走する。
夏休み、観光用洞窟の中でトムとベッキーは迷子になり、暗闇と飢えと戦いながら決死の脱出を図る。途中、行方不明のインジャン・ジョーと遭遇しつつもその手を逃れ、やっとの思いで町に戻る。トムの証言で洞窟は封鎖され、ジョーは餓死する。しかしジョーが洞窟で何をしていたのか気がかりなトムは、ハックと共に再び洞窟に入り、そこで財宝を探し当てる。
===== あらすじ おわり
wikipedia、『トム・ソーヤーの冒険』。写真もこのサイトより
(3)
「小公女」
===== ストーリー はじめ
舞台は19世紀のイギリス。セーラ・クルーは、英領であったインドで資産家の父ラルフ・クルーと共に暮らしていたが、7歳の頃、父の故郷イギリスのロンドンにあるミンチン女子学院に入学する(当時、インドに住むイギリス国籍の子供は、その年頃になると勉学の為に帰国。寄宿舎に入る習わしがあった)。父の要望もあり、特別寄宿生となったセーラだが、境遇を鼻に掛ける事もなく聡明で心優しい性格で、たちまち人気者になる。
10歳の頃、父はインドで友人であるクリスフォードと共にダイヤモンド鉱山の事業を開始。学院の経営者であるマリア・ミンチン院長は、多額の寄付金を目当てにセーラの11歳の誕生日を盛大に祝う事を計画する。
しかし、誕生祝いの最中に父親の訃報と事業破綻の知らせが届く。ミンチン院長は、それまでの出資金、学費などを回収出来なくなったとし、セーラの持ち物を差し押さえた上で、屋根裏部屋住まいの使用人として働くように命じ、セーラの生活は一変した。突如訪れた不幸と、不慣れな貧しい暮らしの中でも“公女様(プリンセス)のつもり”で、気高さと優しさを失わずに日々を過ごすセーラ。
ある日、窓から迷い込んで来た猿を届けに行ったことから、飼い主の富豪こそが父の親友であり、父の事業の成功を告げ、遺産を渡そうと、セーラを捜し求めていたことが判明する。セーラは隣の家に引き取られ、貧しかった時に苦労を共にしたベッキーも一緒に引き取り、幸せに暮らした。
===== ストーリー おわり
wikipedia、『小公女』。写真もこのサイトより
次回の「あらすじ名作劇場」は、
【2月1日(水)放送】 22:00
~
23:00 BS朝日
落語の世界へ 「あくび指南」「文七元結」