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2019年10月21日月曜日

(1763)  完敗だったのか、善戦だったのか(RWC。南アフリカ戦)

 
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☆☆
RWC南アフリカ戦で、日本は3-26で敗れた。完敗といえば完敗だが、私は善戦と思う。ホーンが鳴ってからの最後の見せ場、30点差未満の敗北に踏みとどまった。日本がティア1と同格であることを示せたと思う
☆☆☆

 
 
 ラグビー・ワールドカップ(RWC)、日本の大進撃が終わりました。楽しかったです。
 南アフリカ戦は、完敗だったのか善戦だったのか。
 
A)   完敗だった

B)   善戦だった
(1)   終了のホーンがなった後の戦いに感動した


(2)   30点差をつけられなかった
(3)  「ぼくたちは、憧れの存在になるために勝ちたい」
 


【展開】
 
A)   完敗だった

(1)  ラインアウトとモールで日本は歯が立たなかった。前半で2点差しかリードできなかった南アフリカは後半攻め方を変えて、これを武器に攻めてきて、日本は抵抗できなかった(ラインアウト成功率は南アフリカの10分の10に対し、日本は13分の865%。セットプレーの差も得点の差につながった)

(2)  南アフリカのタックルは、早く正確で、一人で一気に倒した。日本はパスを後方に送り突破を図るのだが早くつぶされるため、前に進めなかった。最後まで、トライをとれなかった

(3)  ブレイクダウンへの南アフリカの集まりが早く、ジャッカル(ディフェンスの選手が立ったままアタックした選手とボールに絡んで、ボールを奪ったり反則(*)を獲得するプレー)にさらされた。(*)ノットリリースザボール(ボールを持った選手が倒れてしまったにもかかわらず、ボールを放さずに持ち続ける反則)

(4)  上記の(1)(2)(3)は、相手の攻め方がわかっても対応できない。はっきり実力差がある

(5)  シンビン(反則で10分間退場)のときスクラムで日本が勝つことはあったが、その後は、押された。アイルランドやスコットランドのようには、南アフリカに脅威を与えられなかった
 

B)   善戦だった

(1)  終了のホーンがなった後の戦いに感動した
 試合終了を知らせるホーンが鳴った時、ボールは南アフリカが支配していました。勝っているのだから、普通はタッチに蹴り出して試合を終わらせるのだが、南アフリカは試合を終了させずに攻めつづけるという不思議な光景がありました。

   日本
 既に満身創痍で疲れ果てた日本は、南アフリカにトライを許せば、試合を終わらせることができました。しかし、南アフリカがあきらめてタッチに蹴りだし自ら試合を終わらせるまで、日本は守り抜きトライを許しませんでした。

   南アフリカ
 何故、南アフリカが、ホーンがなってからも試合を続行させたのか。想像するしかありません。
 考えられる理由の一つ目は、試合を楽しみたかったから。中途半端に終わらせるのではなく、勝敗は関係なく、決着をつけようとしたのではないでしょうか。そこには、日本チームに対するリスペクトがあったのではないでしょうか。
 もう一つの考えられる理由は、「4トライ」「30点差」に拘った可能性です。日本は、ティア1に属さない、格下です。4年前の悔しさもあると思います。日本が、今後戦意を喪失するよう、「戦って勝てる相手と二度と思わせない」ようにしようとしたのではないでしょうか。
   観客
 いずれにせよ、観客にとっては、カーテンコールのようなもの。好試合を最後まで堪能できました。
 
 
(2)  30点差をつけられなかった

 「ラグビー界では、国際試合で30点差以上あくとミスマッチといわれます」。1次リーグにおいて南アフリカは、イタリア(49-3)、ナミビア(57-3)、カナダ(66-7)に「格の違い」を見せつけました。日本には、あと1セットの「トライ&コンバージョンゴール」で7点取れば、30点差になり、「格の違い」を証明することができました。

 日本はそれを阻止しました。ティア1(*)のうち、アイルランドとスコットランドには勝ち、南アフリカに負けはしたが30点差は許さなかった日本。3戦を通して、日本はティア1と同格であることを示しました。最後の日本の踏ん張りは、意味あることだと思いました。
(*)  「ティア(tier)」とは「区画、段、段階、層」を意味し、ラグビーにおいてはW杯で優勝を狙えるような強豪国と、それ以外の国とを分ける「階級」のようなニュアンスで使われることが多い。計10か国がプロラグビーの国と見なされ『ティア1』と位置付けられている。固定されている。

 試合後「イタリアに換わって日本が、シックス・ネーションズに入ればよい」という発言がありました。「欧州6カ国対抗戦」なので、もちろん冗談です。ただ、イタリアが南アフリカに(3-49)で敗れたことに皮肉を込めての発言だと思います。30点差以上の点差で負けることは、権威を失墜させる問題であり、誇りを失わせるものなのです。多くの人は気づいていないと思いますが、日本は踏みとどまりました。
 

(3)  「ぼくたちは、憧れの存在になるために勝ちたい」
 これまでの一連の戦い全てで、前回紹介した目標「憧れの存在になる」に近づいたのではないでしょうか。ここで負けても、あこがれの存在になれるでしょう。
 試合後インタビューで堀江選手は「若い世代たちが僕たちの姿を見て、上に上がろうという気持ちを持ってもらえば幸いかなと思います」とコメントしていました。
 「NHK20日に放送したラグビーW杯日本大会準々決勝の「日本×南アフリカ」の関東地区の平均視聴率が416%(関西地区414%)と高視聴率だったことが21日、ビデオリサーチの調べで分かった(日刊スポーツ新聞社)」。
 「にわかラグビーファン」が、目に見えて増えました(私もその一人)。


 

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