行動には、三つの側面があります
(1)何らかの目的のための行動する
… 何らかの目的があって、行動し始める
(2)行動自体が意味をもち始める
… 目的が無くなっても、行動の意味はあり続ける
(3)行動の副反応(意図しない効用)が顕れる
… 意図していなかった、行動の意味が顕われる
例を考えてみました
(A)例①
(1) 借金をしようと人と会った
(2) その人と話して楽しかった
(3) 思わぬ情報も得られた
(B)例②
(1) コンクールに優勝するため練習に励んだ
(2) 練習に専念していると、モヤモヤした気分が吹っ切れた
(3) 一緒に頑張った親友ができた
(C)例③
(1) 受験勉強のために歴史の教科書を読んだ
(2) 知らなかったことが分かってきて、興味深かった
(3) 歴史上の人物から感化され、人生観が変わった
(1)の面だけを見て行動する(目的のある行動だけが是認される)と苦しくなります
行動は、目的を達成するための苦行となり、逃げたくなります
目的が達成すると、あるいは達成できないと分かると、その行動が意味を失います
(2)のように行動を楽しめると、色々なことが進み始めます
(3)のように行動がもたらすものを広く見ていくと、いくつもの行動が意図しないところでからみあい、新しい意味が生まれていきます
では、どのようにしたら(2)を実現できるのか。一つは、楽しもうとすることです。「同じやるなら、楽しくやりたい」の精神。そのポイントは、
① 挑戦的 … 自らの意思で取り組む。「やらされた感」では楽しくない
② 工夫 … 工夫しながら取り組み、そうすると少しずつ上達していき、それが嬉しくて、やる気が起こり、うまく回り始める
③ 創造的 … 形があっても、なくてもよい。何かを創り出す喜び
④ 共楽的 … 成功を共に喜び、苦しみをなぐさめあう(愚痴を言い合う)
⑤ 奉仕 … 行動の一部として、誰かのために尽力すると、感謝が返ってきて、さらに意欲がわいてきます。感謝の言葉が無くても、手応えさえあれば、元気が出ます
では、どのようにしたら(3)を実現できるのか。「転んでもただでは起きぬ」の精神
及び、複数のことに関心をもっていることです
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