外価値と内価値があります。
【外価値】
● 価値の基準、主観・客観、見えやすさ、測りやすさ
外価値は、客観的価値であり、価値の基準が外にあります。
見えやすい、測りやすい価値です。
● 価値の例示
① 一流の学校、一流の職業
② 高い収入、お金持ち、裕福
③ 出世、名誉ある地位、有名である
④ 自慢できる家族、友人、交友
⑤ リッチな住まい、高級な服、優雅な生活
⑥ 称賛・羨望の的になる。尊敬を得る
⑦ 世にいう「エリート」になる(*)
などが、外価値の例です。
外価値の人は、内価値(後述)を軽く見ます。
(*)「自分の利害得失と関係なく他人や物事のために尽くせる人」というエリートの定義がありますが、ここでいう「エリート」は違います。ただし、自分の価値を高めるために、そのように自分を見せたり、自分はそうだと思い込んだりしている人はいます。
● 外の世界との関係
外の世界は、対立・競争・克服の対象となります。
「誰が失い、誰が得るか」が重要です。なぜなら「lose – win」の世界だからです。そのため、「失いたくなければ奪え」が行動の原理になります。
● 得やすさ、得にくい理由
外価値は、得にくいものです。
「誰でも得られるものに価値はない」「少数しか得られないほど、高価値」となるので、例えば、100人中1人しか得られないような高みを目標とする人もいるでしょう。その場合、全体としての成功確率は1%に過ぎません。ただ、自分は優秀でその1人になれると自負しているので、ひるまず挑戦します。
● 得られたらどうなるか
外価値は、求めるものが得られても、充足感を得られません。
三つのケースに分けて示します。
① (Yes/No目標)例えば、一流校合格
燃え尽き症候群に陥りやすいです(*)。得られた瞬間に目標を失ってしまうからです。
(*)「一流校に進学して何をしたいか」がない場合
② (段階目標)例えば、出世
課長になったら部長になりたいと、目標を次々とグレードアップしていきます。社長まで上り詰めたら、権力をさらに社長に集中させるとか、会社をもっと大きくするとか、次の目標を設定するでしょう。
③ (定量的目標)例えば、金持ち
もっと金持ち(*)になろうとします。1,000万円が1億円になり、…1兆円になってもさらに増やそうとします。使いきれないのではないかと心配になってしまいますが、その額の大きさがステータスになるので、際限なく増額していきます。
(*)使いきれないほどため込めこみます
● 頑張る力の源泉
ストレス・不足感・飢餓感を払拭しようとするがごとく、頑張り続けます。それらが無くなると頑張る理由がなくなります。「まだまだ足りない」と感じて、頑張ります。
0 件のコメント:
コメントを投稿