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2024年7月18日木曜日

(2602) 外価値と内価値(1/2) 外価値

外価値と内価値があります。

【外価値】

  価値の基準、主観・客観、見えやすさ、測りやすさ

 外価値は、客観的価値であり、価値の基準が外にあります。

 見えやすい、測りやすい価値です。

 

  価値の例示

   一流の学校、一流の職業

   高い収入、お金持ち、裕福

   出世、名誉ある地位、有名である

   自慢できる家族、友人、交友

   リッチな住まい、高級な服、優雅な生活

   称賛・羨望の的になる。尊敬を得る

   世にいう「エリート」になる(*)

などが、外価値の例です。

 外価値の人は、内価値(後述)を軽く見ます。

(*)「自分の利害得失と関係なく他人や物事のために尽くせる人」というエリートの定義がありますが、ここでいう「エリート」は違います。ただし、自分の価値を高めるために、そのように自分を見せたり、自分はそうだと思い込んだりしている人はいます。

 

  外の世界との関係

 外の世界は、対立・競争・克服の対象となります。

 「誰が失い、誰が得るか」が重要です。なぜなら「lose – win」の世界だからです。そのため、「失いたくなければ奪え」が行動の原理になります。

 

  得やすさ、得にくい理由

 外価値は、得にくいものです。

 「誰でも得られるものに価値はない」「少数しか得られないほど、高価値」となるので、例えば、100人中1人しか得られないような高みを目標とする人もいるでしょう。その場合、全体としての成功確率は1%に過ぎません。ただ、自分は優秀でその1人になれると自負しているので、ひるまず挑戦します。

 

  得られたらどうなるか

 外価値は、求めるものが得られても、充足感を得られません。

 三つのケースに分けて示します。

   Yes/No目標)例えば、一流校合格

 燃え尽き症候群に陥りやすいです(*)。得られた瞬間に目標を失ってしまうからです。

(*)「一流校に進学して何をしたいか」がない場合

 

   (段階目標)例えば、出世

 課長になったら部長になりたいと、目標を次々とグレードアップしていきます。社長まで上り詰めたら、権力をさらに社長に集中させるとか、会社をもっと大きくするとか、次の目標を設定するでしょう。

 

   (定量的目標)例えば、金持ち

 もっと金持ち(*)になろうとします。1,000万円が1億円になり、…1兆円になってもさらに増やそうとします。使いきれないのではないかと心配になってしまいますが、その額の大きさがステータスになるので、際限なく増額していきます。

(*)使いきれないほどため込めこみます

 

  頑張る力の源泉

 ストレス・不足感・飢餓感を払拭しようとするがごとく、頑張り続けます。それらが無くなると頑張る理由がなくなります。「まだまだ足りない」と感じて、頑張ります。

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