【 フロイトの偉業 ・ 背景 】フロイトの偉業の背景にあるもの:(1)「判断の独立性」、(2)「現場での取り組み」、(3)「未知の分野への取り組み」、(4)「個別を突き詰め普遍に到達」、(5)「抵抗に持ち堪える十分な裏付け」、(6)「サークルの形成」
フロイトの偉業の背景にあるもの
(1) 「判断の独立性」~物事の真偽や当否を自身で精査し、判断を人任せにしない強さと知性~
(2) 「現場での取り組み」~大学の研究室を捨て、開業医として生計を立てた~
(3) 「未知の分野への取り組み」~うまく対応できるところではなく、未整理のテーマを選んだ~
(4) 「個別を突き詰め普遍に到達」~多くの個別を集めても見えないものがある~
(5) 「抵抗に持ち堪える十分な裏付け」~実践を通じて他者も認める、確かな知見をもつ~
(6) 「サークルの形成」~周囲に研究や実践を推し進めるサークルを形成する~
これらは、私が今、進めている「自治会消滅危機からの脱出支援活動」に、ものすごく当てはまります。指針となります。
===== 引用はじめ P.10~P.11
… そこで彼を待ち受けていたのは、ユダヤ人に対するあからさまな差別でした。ひどく不当な扱いを受けたフロイトは、その経験から、みずからの「判断の独立性」―物事の真偽や当否を自身で精査し、判断を人任せにしない強さと知性――を培っていったといいます。
===== 引用おわり
(1) 「判断の独立性」~物事の真偽や当否を自身で精査し、判断を人任せにしない強さと知性~
===== 引用はじめ P.11
若きフロイトには養うべき両親や妹たちがいたほか、長年の婚約者マルタとの結婚も控えていました。彼は、大学の研究室に残るという道を捨て、神経疾患専門の開業医として生計を立てていく決心をします。
===== 引用おわり
(2) 「現場での取り組み」~大学の研究室を捨て、開業医として生計を立てた~
===== 引用はじめ P.11
フロイトは、脳や延髄の解剖によって病巣を突き止められる前者の疾患には比較的うまく対応できましたが、そのような解剖学的根拠を持たない「神経症」のメカニズムについては、ほとんど何も知りませんでした。
===== 引用おわり
(3) 「未知の分野への取り組み」~うまく対応できるところではなく、未整理のテーマを選んだ~
===== 引用はじめ P.20
フロイトの方法は、いわば、徹底的に「個別」を突き詰めることで「普遍」に到達するという独特なスタイルです。多くの「個別」を集めるのではなく、一つないし少数の「個別」に深く潜っていく。そうすることで初めて見えてくるもの、到達できる「普遍」がある。
===== 引用おわり
(4) 「個別を突き詰め普遍に到達」~多くの個別を集めても見えないものがある~
===== 引用はじめ P.71
しかし、子どものセクシユアリテイを強調するフロイトの学説が明らかになってくると、世間から過剰な拒絶反応を浴びることになりました。 …
しかしフロィトは、こうした「抵抗」に持ち堪えるのに十分な裏付けを手にしていました。神経症の治療を通じて得られた知見の確かさは、まず一部の医師たちの関心を惹きっけ、フロイトの周囲に精神分析の研究や実践を推し進めるサークルが形成ざれていきます。
===== 引用おわり
(5) 「抵抗に持ち堪える十分な裏付け」~実践を通じて他者も認める、確かな知見をもつ~
(6) 「サークルの形成」~周囲に研究や実践を推し進めるサークルを形成する~
<出典>
【書名】100分de名著 フロイト『夢判断』、NHK出版、2024年4月
【著者】立木康介