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2016年11月25日金曜日

(703) 悪魔のささやき、「おひとりさま」の覚悟(2/2)


前回からの続き


上野千鶴子さんの著書より。

 
 老後、施設に入らないことにするなら、おおよそ6つの道がある。

    夫婦で頑張る

    子と同居する

    仲間と同居する

    おひとりさま

    スープの冷めない距離

    その他(兄弟、めい、おい、等々)

 
今回は、④~⑥

 
 スープの冷めない距離(⑤)、すなわち同居するのではなく、介護する子が親のすぐ近くに住む、というのは、同居の厳しさを随分緩和してくれるという。ただ、住宅の確保、子の職場との関係など、ハードルは高い。ここでは、取り扱わない。

 その他(⑥)も、ここでは、取り扱わない。



 残るは、おひとりさま(④)である。この検討は、重要である

(1)   「施設へ入居しない」かつ「子と同居しない」を選択しようとするなら、「おひとりさま」を覚悟しなければならない。「夫婦で頑張る」も、最後は「おひとりさま」になる

(2)   「施設へ入居しない」ではなく「施設へ入居できない」事態を想定するならやはり「おひとりさま」を覚悟しなければならない

(3)   嫌だけれども「おひとりさま」になるのではなく、すすんで「おひとりさま」になるという発想ができれば、選択肢が広がる

(4)   「おひとりさま」でもなんとかなるという見通しが立てば、「おひとりさま」がむしろ、好ましいとも言える

(5)   好まないにもかかわらず「おひとりさま」になってしまうこともありえるが、「おひとりさま」の準備ができていれば、乗り越えられる

 
上野千鶴子の三部作「おひとりさまの老後」「おひとりさまの道」「おひとりさまの最期」は、そのニーズに応える本だと思う。

 
私から一言。
 著者は「施設に入る」を否定的に捉えているが、施設に入って自分らしく幸せに生きている人も多く(そうでない人がいることも事実)、施設入所も選択肢の一つだと、私は思う。
 ただ、見ていて思うのだが、「あれもこれも親切にしてくれる施設」に入ったら、すぐに認知症になりそうだ。

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