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2016年11月21日月曜日

(699) 【150語 解説】流行語大賞 2016ノミネート語 <後半>


前回の続き。


今回は、
ユーキャン新語・流行語大賞 2016ノミネート語 30語
の後半15語

 
最初に<目次>があり、その後に<解説>がある。

 

<目次>

            政治部門(1) 小池都知事

(No.01) アスリートファースト
(No.18) 都民ファースト
(No.29) 盛り土
(No.30) レガシー


           政治部門(2) 海外

(No.19) トランプ現象
(No.20) パナマ文書
(No.04) EU離脱

 
           政治部門(3) その他

(No.02) 新しい判断
(No.24) 保育園落ちた日本死ね
(No.27) マイナス金利


           その他(1)

(No.03) 歩きスマホ
(No.05) AI

 
           その他(2)

(No.09) くまモン頑張れ絵  
(No.12) ジカ熱
(No.28) 民泊

 

<解説>

           政治部門(1) 小池都知事

(No.01) アスリートファースト

アスリート(選手)にとって一番よい環境で競技ができるように環境を整えること。東京オリンピックの招致が佳境に差し掛かったあたりから使われるようになった言葉だが、小池百合子東京都知事が頻繁に使うようになって、よく耳にする。なお、リオ五輪開会式の入場行進で、選手団の前で役員団が行進したことに批判があった。

 
(No.18) 都民ファースト

小池百合子東京都知事が初登庁した時の職員への訓示で出てきた言葉。豊洲市場の土壌汚染が発覚し、食の安全が第一と移転延期を決定したのも、小池都知事の都民ファーストの姿勢の表れだろう。「アスリートファースト」という言葉もよく使っている。何が大切かをよく考え、優先順位を明確にしてことにあたろうとしている。

 
(No.29) 盛り土

土壌汚染を防ぐために土を盛ること。東京ガスの施設が建っていた豊洲を市場として使うにあたって、盛り土が建物の地下になく、謎の地下空間が広がっていた。この土壌からヒ素やベンゼンなどの有害物質が検出されていたので計画が混迷し、築地市場から豊洲新市場への移転を20172月に延期することになった。

 
(No.30) レガシー

オリンピック憲章で「オリンピック競技大会のよい遺産(レガシー)を、開催都市ならびに開催国に残すことを推進する」と掲げている。簡単に言うと、オリンピック開催のため建設した施設を、オリンピック終了後も有効活用できるような施設を作りましょうということ。東京五輪の会場問題に伴いよく聞かれるようになった。

 

           政治部門(2) 海外

(No.19) トランプ現象

泡沫候補のひとりに過ぎなかったトランプ氏がアメリカ大統領選挙で過激な発言で物議を醸しながらも熱狂的な支持を集め、大きな社会現象になった。「メキシコとの国境に“万里の長城”を建設しメキシコにその費用を払わせる」「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ」「日本は在日米軍駐留費をもっと出せ!」等

 
(No.20) パナマ文書

 パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」が作成した、世界中の大企業や個人がタックス・ヘイブン(*)を利用し節税を図ってたことを裏付ける機密の顧客文書。各国の大物政治家の名があり、失脚した首相もいたりして大騒ぎになった。(*)租税回避地:低い税率、あるいは税金ゼロという税制を定めた国や地域

 
(No.04) EU離脱

 イギリスのEU(*)離脱を問う国民投票が、20166月に行われた。「残留」が大方の予想だったが、結果的に「離脱」が支持されることとなった。移民急増への不安や各国との考え方の相違が離脱への要因となったようだ。世界経済へインパクトが懸念されている。(*)EU:European Union:欧州連合。

 
 
           政治部門(3) その他

(No.02) 新しい判断

 61日、安倍晋三首相は通常国会閉会後に記者会見で、20174月に10%に引き上げ予定だった消費税率を、2年半延長することを正式に表明した(「新しい判断」)。201411月に「再び延期することはないと断言いたします」と明言しているので「消費税率延期は公約違反ではないのか?」と批判が沸き起こった。

 
(No.24) 保育園落ちた日本死ね

 待機児童の問題について大きな議論を引き起こした匿名のブログ。「保育園落ちた日本死ね!!」というタイトルのブログで、認可保育所の入所選考に落ちた母親の怒りと綴られていた。待機児童を抱える都市部の若い母親たちの共感を呼び、テレビなどマスメディアが取り上げるなどして社会問題となり、国会でも取り上げられた。

 
(No.27) マイナス金利

 世界同時株安を払拭するべく取られた策。日銀に銀行がお金を預けたままにせず、民間企業に貸し出す機会を増やすことで市場にお金を回していこうとする。金融機関としては、日本銀行にお金を預けていると、利子がつくどころか利子を支払わなくてはならなくなる。庶民としては、住宅ローンが下がるが、定期預金の利率が減る。

 

           その他(1)

 (No.03) 歩きスマホ

 読んで字のごとく歩きながらスマホを操作する、画面にクギ付けになること。このような人が増え、混雑する場所での衝突や駅のホームからの転落、踏切進入での死亡事故が発生している。「ポケモンGO」での事故も発生している。海外では、歩きスマホに対して罰金刑や歩きスマホ専用レーンの設置など、対策に乗り出している。

 
(No.05) AI

 コンピュータを用いて人間の脳が持つ知能を実現させようとする技術。AI(artificial intelligence:人工知能)。学習機能を持っていて使えば使うほど賢くなる人工知能を用いた製品が注目されている。また、グーグルのアルファ碁というAIが、囲碁の世界チャンピオンに41敗で勝利した。

 

           その他(2)

 (No.09) くまモン頑張れ絵

 熊本地震の被災者を励まそうと漫画家がウェブ上に投稿したイラスト。森川ジョージさんの呼びかけによって、熊本を応援するために「くまモン」をみんなで描こうという動きが広まった。ネット上では、九州出身の尾田栄一郎さん(ワンピース)や諫山創さん(進撃の巨人) らをはじめ多くの漫画家がウェブ上に支援の絵を投稿。

 
(No.12) ジカ熱

 蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症。リオ五輪が開催されたブラジル・リオデジャネイロ州では、ジカ熱が流行していたこともあり、観客動員数にも影響した。また、ゴルフ競技では、ジカ熱の影響を心配し、世界ランク1位のジェイソン・デイをはじめ日本の松山英樹ら男子の強豪選手から相次いで出場を辞退した。

 
(No.28) 民泊

 一般の人や外国人観光客を自分の家に泊めてお金をもらうこと。海外からの外国人旅行者の数も増加しており、きたる2020年には宿泊施設が足りない状況となる可能性がある。その対策としてのビジネスモデル。近隣住民とのトラブルや旅館業法の兼ね合いから問題も多々発生。2017年の通常国会での法制化を目指している。

 

引用 :

(1)   「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞 2016ノミネート語

(2)   【予想】2016年新語・流行語大賞ノミネート候補まとめ - CHO-GOURITEKI

(3)   流行語大賞 SMAP解散、ゲス不倫、PPAP、ポケモンGO…候補30語発表

(4)    2016流行語大賞ノミネート発表 PPAP」「都民ファースト」「ゲス不倫」など30

(5)    新語・流行語大賞候補に「君の名は。」や「PPAP」

(6)    新語・流行語大賞2016/ノミネート30語を発表!年間大賞は何?
  http://shabonyu.com/ryuukougo_gp2016/

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