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2025年1月21日火曜日

(2632)「自己発行動」か「状況発行動」か(ともに造語)

 また、理屈っぽい話に戻ります。

 

 Aさんは自分の考えをしっかりもっていて、自己主張の強い方です。

会議では、はっきり自分の考えを主張し、

反対する人には、時として攻撃的な発言をします。

「声が大きい人が勝つ」を実践しているような方で、

会議では、いつも大きな声でしゃべり続け、

(少数派の時も)自分の意見を強引に通します。

 

 そんなAさんが急に変わりました。

敵対していたと思われる人にも穏やかに話しかけ、

他者の意見への協力的な発言もみられるようになりました。

どうして、そんなことが起こったのでしょうか。

 

 

 Aさんの所属する団体Bで最近、

長であったCさんが、退任されました。

 

 私は、それがきっかけだったのではないかと、

思いました。

 以下は、私の仮説で、正しいかどうかわかりません。

 

 

 AさんはCさんをとても尊敬していて、

元々考えが近いのでしょう、

主張することが似ています。

当然、CさんはAさんをいつも支持していました。

 

 そのCさんがいなくなったので、

Aさんが主張しても、強力に賛成し、

最後まで応援してくれる人がいなくなりました。

 

 そこで、

大声で主張すると自分が孤立することを

賢いAさんは悟ったのではないでしょうか。

 

 

 Aさんは自分の考え方をはっきりもっていて、

自己主張が強い性格であり、

それに基づいて行動していた

「自己発行動」(造語)という考え方では、

Aさんの行動の変化を説明できません。

 

 一方、Aさんには強力な庇護者Cさんがいる

その状況に応じて行動していた

「状況発行動」(造語)という考え方なら、

Aさんの行動の変化を説明できます。

 

 

 ある行動が

「自己発行動」なのか「状況発行動」なのか、

見分けがつきません。

状況の変化が起こって、初めて分かります。

 

 

「自己発行動」だと決めつけず、

「状況発行動」かもしれないという

含みをもって人を見るように心がけると、

判断を間違えるのを減らすことができる

のではないでしょうか。 


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