例えば、「私は他人のしていることの欠点が良く見えて、その人のことを強く非難してしまう傾向がある」という人がいるとします。
これは性格ではなく、性格結果(造語)です。性格結果の裏にいくつかの性格があります。たとえば、「他人のしていることが気になる」「完璧主義である」「感情の影響を強く受ける」「他人に関わろうとする」などの性格が先ずあって、冒頭に述べた傾向が現れます。
この性格自体には良い・悪いはありません。「他人のしていることが気になる」「他人に関わろうとする」「完璧主義である」「感情の影響を強く受ける」が良く現れることもあります。決して悪いとは言えません。
それが悪く現れてしまったのが冒頭の傾向であり、人間関係を難しくします。「私は他人のしていることの欠点が良く見えて、その人のことを強く非難してしまう傾向がある」は悪く現れてしまっているのだから、それは是正した方がよいでしょう。
そのために、性格結果を直接何とかするのではなく、性格に立ち戻ります。「他人のしていることが気になる」「他人に関わろうとする」「完璧主義である」「感情の影響を強く受ける」といった性格が自分にあることを認め、それが変な方向に向かっていないか、暴走していないか、いつも見張っておく。そして、変な方向に向かっている、暴走している、と思ったら、ブレーキをかけ、いったん止まる。こういうことができるようになると、ずいぶん生きやすくなると思います。
このシリーズ終わり
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