例えば、「自己主張が強い」性格だと、どんどん自己表現をして行動を起こす一方、軋轢を起こして人間関係を悪くすることもあります。前者では性格が良く現れ、後者では性格が悪く現れました。「親切」は良い性格のように見えますが、度が過ぎれば「お節介」をして周囲を困らせる悪い性格にもなります。「ケチ」と言うと悪い性格のように見えるが、「節約家」というと良い性格のように見えます。
各々一体者であり、現れ方が違うだけです。そこで「お節介」や「ケチ」を消すと、同時に「親切」や「節約家」も消えてしまいます。良い悪いは別にして(現れ方は別にして)、その大元になるものを性格と呼びます。「親切」「お節介」の元をたどり、善悪が入らないように意識すると「人とのかかわりを強く、深くしたい性向」といった表現になるでしょうか。逆に強くしたり深くしたりするのを避けたい(弱く、浅くしたい)人もいるでしょうし、どっちとも言えない人もいるでしょう。
その人の持つ「人とのかかわりを強く、深くしたい性向」はそのままにして、「良く現れる」(親切)を強化し、「悪く現れる」(お節介)を抑制する(ゼロにはできない)よう心がけましょう。
コツは、「悪く現れる」が起こってきたなと感じ取ることです。そこで「あれあれ、悪い癖(お節介)が出ちゃったな」と一息置いてください。それだけで、ずいぶん変わります。本来の自分は変えていないので、無理はありません。
続く
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