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2024年12月4日水曜日

(2623) 性格(3) 性格と性格結果(造語)とを分けて考えましょう

 例えば、「私は他人のしていることの欠点が良く見えて、その人のことを強く非難してしまう傾向がある」という人がいるとします。

 これは性格ではなく、性格結果(造語)です。性格結果の裏にいくつかの性格があります。たとえば、「他人のしていることが気になる」「完璧主義である」「感情の影響を強く受ける」「他人に関わろうとする」などの性格が先ずあって、冒頭に述べた傾向が現れます。

 この性格自体には良い・悪いはありません。「他人のしていることが気になる」「他人に関わろうとする」「完璧主義である」「感情の影響を強く受ける」が良く現れることもあります。決して悪いとは言えません。

 それが悪く現れてしまったのが冒頭の傾向であり、人間関係を難しくします。「私は他人のしていることの欠点が良く見えて、その人のことを強く非難してしまう傾向がある」は悪く現れてしまっているのだから、それは是正した方がよいでしょう。

 そのために、性格結果を直接何とかするのではなく、性格に立ち戻ります。「他人のしていることが気になる」「他人に関わろうとする」「完璧主義である」「感情の影響を強く受ける」といった性格が自分にあることを認め、それが変な方向に向かっていないか、暴走していないか、いつも見張っておく。そして、変な方向に向かっている、暴走している、と思ったら、ブレーキをかけ、いったん止まる。こういうことができるようになると、ずいぶん生きやすくなると思います。

 

このシリーズ終わり

2024年12月3日火曜日

(2622) 性格(2) 性格が良く現れるよう、悪く現れないよう、にする

 例えば、「自己主張が強い」性格だと、どんどん自己表現をして行動を起こす一方、軋轢を起こして人間関係を悪くすることもあります。前者では性格が良く現れ、後者では性格が悪く現れました。「親切」は良い性格のように見えますが、度が過ぎれば「お節介」をして周囲を困らせる悪い性格にもなります。「ケチ」と言うと悪い性格のように見えるが、「節約家」というと良い性格のように見えます。

 各々一体者であり、現れ方が違うだけです。そこで「お節介」や「ケチ」を消すと、同時に「親切」や「節約家」も消えてしまいます。良い悪いは別にして(現れ方は別にして)、その大元になるものを性格と呼びます。「親切」「お節介」の元をたどり、善悪が入らないように意識すると「人とのかかわりを強く、深くしたい性向」といった表現になるでしょうか。逆に強くしたり深くしたりするのを避けたい(弱く、浅くしたい)人もいるでしょうし、どっちとも言えない人もいるでしょう。

 その人の持つ「人とのかかわりを強く、深くしたい性向」はそのままにして、「良く現れる」(親切)を強化し、「悪く現れる」(お節介)を抑制する(ゼロにはできない)よう心がけましょう。

 コツは、「悪く現れる」が起こってきたなと感じ取ることです。そこで「あれあれ、悪い癖(お節介)が出ちゃったな」と一息置いてください。それだけで、ずいぶん変わります。本来の自分は変えていないので、無理はありません。

続く

2024年12月2日月曜日

(2621) 性格(1) 自分の性格を変えよう(治そう)としない

 人は、それぞれに性格があります。例えば「いつも自分の理想に向かって努力する」「何か困っている人がいると、直ぐにその人のそばに行って手を貸そうとする」「成功することが最も好きで、成功のために手段を選ばない」「ユニークで創造的で、独創的で、何よりも感動を大切にする」「物事をじっくりと考え、データを集め、慎重に行動する」「真面目、誠実であることを大切にし、周りと仲良くしたいという気持ちを人一倍強く持っている」「人生を楽しく、明るく過ごしたくて、熱中した陶酔感を大切にする」「自己主張が強く、何事にも第一人者であることを志向する」「落ち着いてゆったりとした安定感がある」などです。

参考データ:https://www.enneagram.ne.jp/about/about_type#type1

 

 人はいくつもの性格を帯びていて、その中に嫌いな性格や、持て余し気味の性格もあるでしょうが、その性格を変えよう(治そう)としてとはいけません。その理由は、

(1)    自分らしくなくなり、苦しくなります

(2)    自分の長所を消してしまいます

(3)    そもそも性格は変えられません

です。

 

続く。