1. アドバイスを受けて
アドバイスを受けて、
スーッと受け入れることができる場合と
不快感、反発感があって受け入れにくい場合と
がある。その違いは、どこから来るのだろうか
2. 違い
2.1. 土俵
その人がその人の土俵の上で発したアドバイスか
私の土俵に乗ってくれて発したアドバイスか
2.2. 価値観
その人がその人の価値観から発したアドバイスか
私の価値観を尊重して発したアドバイスか
2.3. 状況
おそらくその人の経験から良かれと思って発したアドバイスだろう
しかし、状況によって、有効になったり無効になったりする
そのことを配慮しているか、押し付けになっていないか
2.4. 我(が)
自己顕示欲 ~ 私はこんなことも知っている
マウント ~ 私は、あなたにアドバイスする立場だ
優位感 ~ 私は貴方より優れている
このような我(が)は、発する人は意識しないが、受け取る人は感じる
3. アドバイスを受けたとき
3.1. 真摯に検討する
いかなる印象を受けようと、いかなる動機があろうと、それらとは関係なく、アドバイスそのものが自分に役立たないか、真摯に検討する
3.2. 受容するか無視するか、はっきり決める
役立ちそうならありがたく受け入れる。役立ちそうになければ無視する
3.3. お礼を言う
例えば、我(が)から出たアドバイスであっても、私のためにアドバイスしてくれた側面もある
3.4. ゴタゴタ言わない
例えば、土俵が違うまま議論しても何も産まれない。双方が不快になるだけである。余計なことは言わない
4. アドバイスをするとき
4.1. 自己チェックする
相手が不快にならないよう、2.の項目をしっかりチェックする
4.2. 相手の目を見ながらアドバイスする
相手の目が輝いていたら、アドバイスを続ける
相手の目が濁っていたら、アドバイスを終わりにする
5. 人間関係、特に親子関係
5.1. このことは人間関係をよくすることに関わる
5.2. 特に親子関係がうまくいっていないとき、振り返ってみよう
親子関係は非対象であるという特徴がある
親は子を養育し指導する立場からしばしば「アドバイスの禁」をおかしてしまう
子は親の愛を頭では理解しても、反発心が起こり、矛盾の中でいたたまれなくなる