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このブログは、左側の投稿欄と右側の情報欄とから成り立っています。

2024年11月20日水曜日

(2616) アドバイス

1.   アドバイスを受けて

 アドバイスを受けて、

   スーッと受け入れることができる場合と

   不快感、反発感があって受け入れにくい場合と

 がある。その違いは、どこから来るのだろうか

 

2.   違い

2.1.  土俵

 その人がその人の土俵の上で発したアドバイスか

 私の土俵に乗ってくれて発したアドバイスか

 

2.2.  価値観

 その人がその人の価値観から発したアドバイスか

 私の価値観を尊重して発したアドバイスか

 

2.3.  状況

 おそらくその人の経験から良かれと思って発したアドバイスだろう

 しかし、状況によって、有効になったり無効になったりする

 そのことを配慮しているか、押し付けになっていないか

 

2.4.  我(が)

  自己顕示欲 ~ 私はこんなことも知っている

  マウント ~ 私は、あなたにアドバイスする立場だ

  優位感 ~ 私は貴方より優れている

 このような我(が)は、発する人は意識しないが、受け取る人は感じる

 

3.   アドバイスを受けたとき

 

3.1.  真摯に検討する

 いかなる印象を受けようと、いかなる動機があろうと、それらとは関係なく、アドバイスそのものが自分に役立たないか、真摯に検討する

 

3.2.  受容するか無視するか、はっきり決める

 役立ちそうならありがたく受け入れる。役立ちそうになければ無視する

 

3.3.  お礼を言う

 例えば、我(が)から出たアドバイスであっても、私のためにアドバイスしてくれた側面もある

 

3.4.  ゴタゴタ言わない

 例えば、土俵が違うまま議論しても何も産まれない。双方が不快になるだけである。余計なことは言わない

 

4.   アドバイスをするとき

 

4.1.  自己チェックする

 相手が不快にならないよう、2.の項目をしっかりチェックする

 

4.2.  相手の目を見ながらアドバイスする

 相手の目が輝いていたら、アドバイスを続ける

 相手の目が濁っていたら、アドバイスを終わりにする

 

5.   人間関係、特に親子関係

 

5.1.  このことは人間関係をよくすることに関わる

 

5.2.  特に親子関係がうまくいっていないとき、振り返ってみよう

 親子関係は非対象であるという特徴がある

 親は子を養育し指導する立場からしばしば「アドバイスの禁」をおかしてしまう

 子は親の愛を頭では理解しても、反発心が起こり、矛盾の中でいたたまれなくなる

2024年11月18日月曜日

(2615) 妙法寺から馬の背へ、高倉台バス停の怪

(2614) 道程、成功要因」の続きです。

 前回、「東側・西側を問わないなら、馬の背(須磨アルプス)へのアクセスには、妙法寺側(東側)からがより楽である。つまり、六甲全山縦走路を逆行するのがよい」という結論を出しました。

 公表されている所要時間を見ると、登山口から横尾山までが35分、登山口から東山までが15分でした。横尾山と東山との所要時間は20分で、地図で見ると、大雑把に言って、2対1で東山に近い位置にあります。また、登山口と横尾山との間に栂尾山があり、つまり、一つの大きな起伏があるが、登山口と東山との間には山はありません。よって、経験者の話(妙法寺からの方が楽だ)は、正しそうです。

 ただ、私は実際には行っておらず心配になったので、妙法寺から馬の背直前まで行って引き返してきました。

 感想を言うと、①登山口から整備された比較的なだらかな道が続くが、②東山山頂に近づくと急な階段が続き、③東山から馬の背までは下りになるが、反対からだと「岩をよじ登る」ような落差の大きい岩の道が続き、降りていくのに苦労しました。私は戻ったのですが、「よじ登る」ほうが楽でした。なお、大きく迂回する道があり②の道程がよりなだらかになると思います(同じ高さを登るなら、途中の凸凹があまりないのなら、歩く距離が長い方が平均傾斜は小さくなる)。

 対面ですれ違った人に「馬の背は怖くなかったか」と聞いたが、「怖かった」という人は一人もいませんでした。それでも、私は馬の背を渡らず、引き返しました。一人で行って万一滑落したら、救いようがありません。参考までに以下の記事を紹介します。

「須磨アルプス馬の背の滑落事故」(2024/09/22

https://www.yamareco.com/modules/diary/121565-detail-340101

 バス停(横尾小学校前)から東山への行き方を図示します。

 本日会ったのは、高倉台から妙法寺へ向かう人が圧倒的に多く、これに逆行すると馬の背ですれ違うことになります。大丈夫だろうか? 少なくとも「馬の背の部分」では無理なので譲り合うしかなく、少数派の方が恐縮しそうな気がします。行っていないのでわかりませんが。

 

 また、どうでもよいことですが、須磨一の谷 ~ 妙法寺の途中の高倉台バス停で、両方向けのバス停が、同じ向きになっているのが、ずっと謎だったのだが、ようやく謎が解けました。図に示します。

 

 このシリーズ終わり。 






2024年11月16日土曜日

(2614) 道程、成功要因

※ 「(2613) 3日間の散歩」の続きです。 

 須磨浦公園駐車場から馬の背に行って戻る道程を図にまとめました。私は馬の背(須磨アルプス)まで行ったことがないのですが、詳しい人に聞き取りながら作りました。山登りに慣れていない、時間制約がある(暗くなる前に帰りたい)ことを考慮すると、適切だったと思います。

 特徴は、

  六甲全山縦走路に拘らない(途中で離脱し、一部、逆行する)

  徒歩のみに拘らない(途中と最後でバスを利用する)

  馬の背を踏破することにこだわらない(途中で引き返してよい。往復してもよい)

  できるだけハードな道のりは避ける(栂尾山への登りがキツイ)

  今回は鉢伏山まで徒歩で登った(ここもキツイ)が、ロープウエイなど使うと更に楽になる

  時間の節約になる(復路はバス利用)

  元に戻れる(駐車場からスタートし、駐車場に戻る)

  特に、車で来た初心者に向いている(ベテランには物足りない)

 

 途中で別れたので確かめようがないが、多分、楽しんでもらえたと思います。これを成功例として、成功要因を分析します。

 

 先ず、彼女たちのしたことを時系列で並べると、

  したいことを決めた(馬の背に行きたい!)

  ラフに下調べした

  現場に行って行動を開始した(山陽須磨浦公園駅から歩き始めた)

  分からないことを人に聞いた

  親切な人に出会いアドバイスを得た

  良いアドバイスだと判断し実行に移した

 

 こう書けば、一般化できるでしょう。

 

 ここで⑤をどう考えるかで、作戦のたて方が変わります。⑤は運任せなのです。従って⑤が伴わず、うまくいかないまま終わってしまう恐れがあります。そのため、多くの人は、②の下調べを綿密に行います。これが正攻法です。

 

 正攻法ではあるが、欠点もあります。綿密に調べても、冒頭の道程は描けなかったと思います。惨敗に終わる(当初目的が全く達成されない)可能性は低いが、今回のような大きな成功は期待できないでしょう。しっかり下調べをしていたら、人にあまり聞かないだろうし、予定通りの行動をしようとし、柔軟に対応しなくなります。当初計画は必ずしも完璧でなく、もしかしたら間違っているかも知れないのに、是正されにくいのです。

 

 運を織り込むと様子が変わってきます。一番大きな違いは、正攻法では思考の場で自分の頭が働くだけですが、運を織り込むと、現場にいながらその現場で他者の知恵を吸収できるチャンスが大きく増えます(運だよりなのでうまくいかないこともありますが、その時は「今回は運がなかった」とあきらめましょう)

 

 運任せという点が気になると思いますが、それは運が向こうから来ると思っているからです。運は自ら手繰り寄せるものです。夢を抱いて一生懸命何かをしていると、助けてくれる人が寄ってきます(70年以上生きてきての実感です)。

 

 大切なことは三つあります。①夢を描き語る、②夢を実現するために協力を求める、③夢を実現するために自分にできることはすべてする。③がないと、助けにきてくれる人が来ないし、たまたま来ても直ぐ去っていきます。①や②がないと、誰も気づいてくれません。

 

 ありきたりのことをしたいのなら、正攻法で十分でしょう。でも、画期的なことをしたい、画期的な経験をしたい、なら、運を取り込むことをお勧めします。

 

 計画を重視し過ぎると、いつまで立っても検討ばかりして③に至らないまま、熱意が消えてしまいます。新しいことを始めようとするとき、情報量が少ないので、たいした計画は作れないし、立てた計画も正しいかどうかわかりません。情報量の少ない場合はラフな下調べで現実に飛び込み、現実に真正面から向かいながら、現実の中で修正していけばよいのです。


2024年11月14日木曜日

(2613) 3日間の散歩

1日目は、三つの起伏のある道を1時間30分歩き、平地で買い物30

2日目は、一つの大きな起伏を歩き、途中で30分ぐらい買物をして、合計2時間

3日目は、六甲全山縦走路の「山陽電車 須磨浦公園駅」から「高倉台」まで。自宅を出てから帰るまでトータルで2時間15

 

 3日目は奈良から来て、「馬の背」まで行きたいという女性2人と会った。山登りは慣れていないようで、下調べもあまりしていないようで、大丈夫かな? と思いつつ、「放っておけない」いう感じで途中まで案内することにした。途中で「おっちゃん」がもう一人加わって4人連れ。その方が道をよく知っていた。

 

 縦走路をたどれば高倉台から栂尾山、横尾山を経由して馬の背に向かうのだが、妙法寺行バスに乗って、横尾小学校前で降りて東山経由で向かうのがよいということになった。暗くなる前に帰れるだろう。帰りはそこから引き返し、市バスで須磨一の谷に戻ることにした。車を置いているとのこと。下調べはできていなかったが、二人の「おっちゃん」と出会い、女性二人は多分、最適ルートを辿れたと思う。これも旅の醍醐味か。

 

 私は、高倉台で分かれて家に帰ることにしたが、おっちゃんは予定を変更してバスで同行していった。家に帰るのに、そうとう遠回りになるのだが。親切と言うか、…

 

 いつもは一人で歩いているのだが、同行者がいて、おしゃべりしながら行くのも楽しいものだ。

 

 別れるときに「また会おうね」と手を振ってくれたが、会うことはない。

 

 よくよく考えれば「Facebookに載せていい?」とか聞いて写真を撮っておけばよかったのかな。そういう知恵がまわらない。



  

(2612) 体が鈍っている / 散歩の効用

 私は、特にスポーツをしていないし、今はジムにも通っていない。放っておくと運動不足になるので、散歩するようにしていた。猛暑に見舞われ、しばらく中断していたが、3日前から復活した。気づきがあった

 

≪散歩直後≫

(1)脚はそれほどだるくならなかった

  遅延性と(5)の影響か

(2)お腹がゴロゴロいってオナラが出た

  物理的刺激を受けて腸が動き始めたのだろう

(3)少し息切れがきつかった

  息切れなしでは登れない急坂ではあるが、息切れが少しきつかった

(4)背中が少し痛くなった

  歩くとき無意識に背を伸ばす習慣がある。座る時間が長く背が丸くなっていたのか

(5)平地を歩いていて、同年配の人に追い越された

 追い越されて驚いた。気づかぬままスピードダウンしていたのだろう

 「信号が青のうちに横断歩道を歩ききれなくなると、外出できなくなる」と聞いたことがある。またまだ大丈夫だが、いずれ歩く速度が重要な意味をもつようになる

 

≪遅延・蓄積≫

(6)膝が気になった

  途中から気にならなくなった

(7)太ももにハリ感

  歩くのに支障はなかった

(8) 少し腹筋にも効いている

  あまりにも腹筋が弱くなっていたからだろうか

 

 知識として知っていた「散歩は健康に良い」を体感できてよかった

(1)脚力を中心に筋力がつく

(2)腸の働きが活発になる

(3)肺の機能が高まる

(4)背筋が伸びる

(5)歩くスピードが上がる

(6)膝が鍛えられる

(7)腹筋や背筋も維持できる

 

 「ウォーキングは正しい歩き方が大事!姿勢や歩くコツ、効果的な方法は?」では、

ウォーキングは歩くだけの手軽な運動ですが、①血行促進効果、②生活習慣病の予防、③基礎代謝が上がり痩せやすい身体になる、④新陳代謝がアップして老化防止になるといった効果が期待できます。また、身体への影響だけでなく⑤気分転換やリラックス効果も得られます。30分ほどウォーキングを続けると、セロトニンという⑥精神安定に効果のあるホルモンが分泌されるため、⑦ストレス軽減にも。酸素を多く取り込むことで⑧脳が活性化するので、考えごとをしている時や悩みがある時にも気分転換にぴったりです。

https://stridelab.jp/column/walking/walking-how-to-walk.php

と書いてあった。

 

 効果として背筋が伸びるとは書いておらず、「歩く前にまずは正しい姿勢を意識することが大事です」と注意事項として出てくる。トボトボ歩くなら背中が曲がったままでも歩けるが、歩幅を大きくしてスピードを上げると、背中が丸いままでは歩けないだろう。自然と背筋は伸びる

 

 「腸の働きが活発になる」が出てこない。

 

 「おなら」(新横浜国際クリニック)によれば、

おならが増える原因として「食べ物・飲み物の影響」①糖質・食物繊維のとりすぎ、②タンパク質・にんにくなどのとりすぎ、③炭酸飲料の飲みすぎ

「関わる病気」については、①過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎など、②呑気症(どんきしょう)

https://siclinic.or.jp/fart

が挙げられており、「散歩するとおならが出る」とは書いていない。

 

 「おならが出過ぎる原因は?お腹の張りを改善するツボ紹介」によれば、

「おならが止まらないのはなぜ?」の一つとして、運動不足(普段からあまり運動をしない方は、気滞になりやすく胃腸の働きも弱くなってしまいます。運動不足により、気の流れが悪くなっているため、腸の動きも悪くなりガスも溜まりやすくなります)

https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/body/?p=12250

が挙げられていた。

 

 行きかう人にバレないように溜まっていた悪質のガスを放出でき、すっきりして体が健康体に戻ったような気分になった。大気汚染を引き起こしているようで心苦しいが、薄まるので大丈夫だろう。

 今回の散歩で一番良かったのは、これかもしれない 

2024年11月8日金曜日

(2611) おしゃべり

 私が人に話しかけるのはどのようなことなのか、ときなのか、考えてみました。3つ思いつきました

(1)その人に知って欲しいこと

(2)その人が知って、その人に役立ちそうなこと

(3)その人の意見を聞きたいとき

 

 世の中には、これ以外のパターンがありそうだと、考えてみました。3つ思いつきました

(4)私の気持ちを聞いて、聞いて(女の人に多い)

(5)私は、こんなに凄い(素晴らしい)のだ(男の人に多い)

(6)相手との関係をよくする、場の雰囲気をよくする(社交的な人に多い)

 

 私には、少ないパターンです

 例えば、沈黙が続いたとき、私はあまり気にならない方ですが、気になる人が多いようで話しかけてくれます。ありがたいことです( (6)の場合)

 

 それだけでなく、(4)(5)も起こり、私はできるだけ丁寧に聴くようにしています。でも、あまりにも長いとき、あまりにも頻繁なとき、疲れてしまいます

 

 そんなとき、私は、私にとって大切な人かどうかで、多分対応が違っていると思います。大切な人の場合は、頑張って聴くようにしていますが、そうでない人のときは、露骨ではないと思いますが、丁寧さが少なくなっていると思います。その人は自ずと遠ざかっていきます

 

 これで良いのだろうと、私は思っています

2024年11月6日水曜日

(2610) 価値観の再構築

 容認できない現実を突きつけられた時、二つの対処があります

  「容認できない現実」を変えようとする

  「容認できない現実」を前提とし、価値観を再構築しようとする

 例えば、大病や事故で元の健康な体に戻れなくなったとき、出世街道から外され出世の道が絶たれたとき、等です。あるいは、加齢に伴い否応なく体の衰えを自覚させられたときも含みます

 

 先ずは①の努力をしますが、限界があります。その時に②への移行が必要になります。価値観再構築に成功するか、失敗するか、がその後、その人が幸福になれるかどうかに、大きく関わります

 (2608)で述べた“「確立している」は、「変わらないこと」とは違います。価値観は確固としていてかつ柔軟で、絶えず見直され、進化を止めません”は、このことです。自分の置かれる環境は変わっていくので、価値観もそれに応じて見直していかねばなりません

 

 「Beingな生き方」と「Doingな生き方」とのどちらを選ぶかは幸福になれるかどうかにあまり関係せず、価値観を再構築できるかどうかが、決定的な意味をもつようです

 

 これをうまく出来る人と、出来ない人がいるようです。私の観察によれば、「私の生き方が正しい、貴方の生き方は間違っている」といった態度で生きてきた人には難しく、「私は私の生き方で生きていきたいが、貴方には貴方らしい生き方があるのね」という態度で生きてきた人は、自分の価値観を再構築しやすいようです。他人に寛容な人は、自分にも寛容になれます

 

 前回の(2609)に当てはめると、次のようになります

  競争原理を価値観の中心におく人はそれでよい(そうでない人もそれでよい)

  競争原理で勝ち組となった人は、その価値観を維持してよい

  競争原理で負け組になった人は、苦しくとも勝ち組を目指し続けるか(幸福度が低いまま続く)、価値観を再構築する。価値観の再構築に成功した人は、幸福になる

  競争原理で勝ち続けた人も、リタイヤした時点では価値観の再構築をしなければならない。それに失敗した人は、幸福度が下がる

 このうち④に失敗し、自ら晩年を穢す人がとても多くいます。「老害」と呼ばれる人たちです。その自覚がないと、救いがたい存在になります。出世した人ほど危ない

 

 今の自分の価値観をとことん吟味し納得しておれば、他者の価値観が自分のとはちがっていても、その価値観を尊重し、また、異なる価値観を泰然として受け容れることができます。その人は、自分の価値観の再構築が必要になった時に柔軟に対処できるでしょう

 

 勝ち組になり、その時に負け組をバカにしていた人は、ほぼ確実に④で失敗すると思います。バカにしていた対象に今度は自分がなってしまい、それを認めたくないから「老害」をまき散らし続け、そのため周囲から疎まれていくからです