2019年10月13日日曜日

(1755)  寛容や忍耐が少ない人間 / 【20190930_一服どうぞ】(3)

 
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(K0896)  リフトで「ぬくもり」を。介護の現場 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/10/k0896.html
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「寛容や忍耐が少ない」人間が増えている。周囲の人として迷惑だし、本人も幸せになれない。「利己主義とは違う個人主義の確立」、西田哲学の「主客合一作用」「大なる自己」などが改善の糸口になるのではないか
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===== 引用はじめ
 寛容や忍耐が少ない人間は世の中の情の世界からはみ出してしまう。
 最近このような人が増えてきたように思う。自分の思考だけが正しいと思い込み、他人を偏見視する。固執や我執によって自分を小さくしてしまう。はみ出していいのだなどと自己弁護しながらわが物顔で危険を生む。あおり運転などをする人はその範疇(はんちゅう)に入るのではないか。
===== 引用おわり
 
 「寛容や忍耐が少ない人間は世の中の情の世界からはみ出してしまう」。その結果、周囲が困るだけでなく、自分自身も困るのではないでしょうか。それなのになぜ、「寛容や忍耐が少ない人間」は、そこに留まってしまうのでしょうか。自分で自分を害しています。
 
 表にまとめてみました。興味深いことに、各々の文は「自分の世界」と「自分以外の世界」とに分けられます。この二つが、分離し、矛盾を起こしてしまっています。そのため、「自分の世界」を確立できないし、「自分以外の世界」と調和できない。その結果として、「寛容や忍耐が少ない」人間が増えてきたのだと思います。
 
 何故、そんなことになってしまったか。その原因の一つとして、「個人主義を利己主義に置き換えてしまう」があると思います。これについては、既に書きました。

(1735) 「ぶら下がる」人々は、どこから来たのか
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/09/1735.html
 
 では、どのように改善していけばよいか。西田哲学の「主客合一の作用」あるいは「大なる自己」「小なる自己」がヒントになると思います。Eテレ(NHK教育)の100de名著の10月は、西田幾多郎『善の研究』を取り上げており、これからもこのFacebook(Blog)で随時、取り上げていきます。
 

<出典>
【一服どうぞ】裏千家前家元・千玄室 素晴らしい和やかさ
https://www.sankei.com/life/news/190930/lif1909300014-n1.html
産経新聞(2019/09/30)

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