2021年4月25日日曜日

(2315) 「ある無名兵士の詩」の構造(1)

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http://kagayakiken.blogspot.com/2021/04/k1456.html

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「ある無名兵士の詩」の冒頭、同じパターンが4回繰り返されます。共通するパターンは、「私はAになるように神にBを求めたのに、CであるようにとD(Bと反対のもの)を私に授けた」。その構造を説明します

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 「ある無名兵士の詩」(2313で紹介)の冒頭、同じパターンが4回繰り返されます。

 

===== 引用はじめ

大きなことを成し遂げるために力(強さ)を与えて欲しいと神に求めたのに

謙虚を学ぶようにと 弱さを授かった。

 

偉大なことができるように健康を求めたのに

より良きことをするようにと 病気をたまわった

 

幸せになろうと富を求めたのに

賢明であるようにと 貧困を授かった

 

世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに

得意にならない(神の手助けを求める)ようにと 失敗を授かった

===== 引用おわり

 

 共通するパターンは、

私はAになるように神にBを求めたのに、

CであるようにとD(Bと反対のもの)を私に授けた。

 

 Bは、「強さ」「健康」「富」「成功」

Dは、「弱さ」「病気」「貧困」「失敗」

誰もが好むBを求めたのに、与えられたのは誰もが嫌うDだった。

 

 いったい、何が起こっているのか。後半で解き明かされていく。

 

 「求められたものはひとつとして与えられなかったが

 願いはすべて聞き届けられた」

一行目はBDについて語り、二行目はAについて語っている。

 

 Aは、「大きなことを成し遂げる」「偉大なことができる」「幸せになる」「世の人々の称賛を得る」。私はAを得るためにBを求めたのに、神が与えてくれたのは(Bの反対の)Dだった。それでも、私の「願いはすべて聞き届けられた」と思った。それは、DだとCになりその結果Aが得られるからということになる。

 

 Cは「謙虚を学ぶ」「より良きことをする」「賢明である」「得意にならない(神の手助けを求める)」

 

 Aが欲しくてBを求めたが、それは違う。Aを得るためには、Cが必要だ。BではCを失い、(Bとは逆の)DだからこそCを得られるのだ。

 

 これが一般公式で、その4つの具体例を前半で示している。

 

次回に続く。

 

<引用>

(2313)  ある無名兵士の詩

http://kagayaki56.blogspot.com/2021/04/2313.html



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