2020年3月2日月曜日

(1895) 「条件付き愛」と「無条件の愛」


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「条件付き愛」と「無条件の愛」とは真反対で全然違いそうだが、実は、そう単純ではない。「条件付き愛」は、いずれ破れる。「本当の自分」を知っている人は、「条件付き愛」すら堪能する。「愛」に変わりはない
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 「条件付き愛」と「無条件の愛」とは真反対で全然違いそうだが、実は、そう単純ではない。
 
(1)  定義

  ある原因があって結果がある。結果として好きになるには原因があるはずだ。もしもそうなら、その原因が条件になる、「条件付き愛」といえる。何故なら、その原因が無くなる(その原因が成立しているという条件が無くなると)と、結果が変わる(好きだったのが嫌いになる)から

  一方、好きだという現実はあるものの、その原因がない。つまり、「ここ」が変われば愛が無くなるといった「ここ」がない。それならば、条件に左右されない、「無条件の愛」といえる
 
(2)  二つの勘違い

   「条件付き愛」のように見えて、実はそうではない
 美人の彼女が好きだ、お金持ちの彼女が好きだ、ということであれば、「条件付きの愛」のようだ。しかしある日彼女が交通事故になって醜くなった、あるいは何か失敗して貧乏になった。それでも、やはり好きな気持ちは変わらなかった。十分ありえることだ。これは「無条件の愛」といえる。

   「無条件の愛」のように見えて、実はそうではない
 パートナーが好きで好きでたまらない。彼女の機嫌が悪くても、それも可愛く見える。「無条件の愛」のようだ。しかし、ある日パートナーのことが急に腹立たしくなった。料理をつくってくれなかったのだ。おやっ?! 「料理をつくってくれるパートナー」が好き、ということにならないか。それならば、「条件付きの愛だ」。
 
(3)  識別

   識別は困難
 二つの例には共通したところがある。何かが変わった。彼女が醜くなったり貧乏になったり、あるいは、料理をつくってくれなかった。そのような変化で、はじめてそれが条件でなかったり、逆に、条件であったりすることに気づいた。つまり、変化の無い日常生活においては、それが「条件付き愛」なのか「無条件の愛」なのかを識別するのは、困難である。

   識別する必要もない
 ある愛が、「条件付き愛」なのか「無条件の愛」なのかを気にしても、分からない。分からなくてもよいのではないか。どちらにせよ、そこに「愛」がある、それはありがたいことだ。
 勿論、「無条件の愛」だと信じていたものが、実は「条件付き愛」だったということが明らかになり、「愛」を失ったときは、ショックを受ける。しかし世の中には、「条件付き愛」も「無条件の愛」もあり、前者の方が多いだろう。だからショックを受けることは、避けられない。それならば、ショックを受けるまでは「条件付き愛」を堪能すればよいのではないか。「本当の私を愛してくれなかった」と思うだろうが、それも一つの「愛」であることに、変わりはない。
 
(4)  「条件付き愛」を堪能するには、『条件』がある
 「条件付き愛」を堪能できる人と出来ない人がいる。その違いは、何か。「本当の私」を確立しているか、いないかの違いである。「条件付きの愛」を失っても「本当の私」を維持できる人と、「本当の私」を確かめるために「無条件の愛」が必要な人がいる。
 「本当の私」を見失っている人は、「無条件の愛」を希求する。
 
 
<参考>
無条件の愛とはどんなもの?パートナーを無条件で愛するには
https://allabout.co.jp/gm/gc/438742/

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