2020年1月23日木曜日

(1857)  呉兢『貞観政要』(4-1) / 100分de名著

 
◆ 最新投稿情報
=====
(K0998) 「相乗り(ライドシェア)」 <地域の再構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/01/k0998.html
=====
 

☆☆
「君主は舟であり、人民は水である」という。舟は水の上に浮かぶものだが、台風が来て海が荒れたら舟は沈没してしまう。君主と人民、あるいはリーダーとフォロワーの関係も、それと同じ。「人民は恐るべきもの」
☆☆
 
第4回  27日放送/ 29日再放送
  タイトル: 組織をどう継続させるか
 
【テキストの項目】

(1)   六十歳での起業経験
(2)  「創業」と「守成」はどちらが難しいか
(3)   舟を浮かべるも転覆させるも水しだい
(4)   意見が言えない組織は衰亡する
 
(5)   後継者選びという困難
(6)   有終の美を飾れなくなる十の理由
(7)  『貞観政要』が読み継がれてきた理由
 
【展開】
(1)  六十歳での起業経験
 新しい王朝の始祖に、大きな国をつくるという目標を立てて周到に準備した人は皆無です。みんな偶然なのです。たまたま何かのご縁があって一歩を踏み出してみると、あれよあれよという間に反乱軍の大将になって国を建てた。そんな人ばかりです。
 
(2)  「創業」と「守成」はどちらが難しいか
 国を興すという大事業と、それを受け継いで事業の基礎を固めることは、どちらが大変か。房玄齢は創業が、魏徴は守成が難しいと言いました。太宗はどちらの意見も尊重した上で、今は守成の時期だから、これにとくに力を入れようと言い、続いて、臣下全員に対して、ともに努力しようと呼びかけました。時代を読んだ上で、部下に対して公平な態度を示しました。
 
(3)  舟を浮かべるも転覆させるも水しだい
 「君主は舟であり、人民は水である」。舟は水の上に浮かぶものですが、台風が来て海が荒れたら舟は沈没してしまいます。君主と人民、あるいはリーダーとフォロワーの関係も、それと同じです。「人民は恐るべきもの」。
 
(4)  意見が言えない組織は衰亡する
 相手の意見があきらかに間違っているのに、それを指摘すると相手が怒って意固地になったり、相手の面目を潰してしまったりするため、指摘せずに黙ってしまう。こんな状態が続くと、ついには国が滅亡する。


 以下については、後日、書きます。
(5)  後継者選びという困難
(6)  有終の美を飾れなくなる十の理由
(7)  『貞観政要』が読み継がれてきた理由
 
<出典>
出口治明(2020/1)、呉兢『貞観政要』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)


0 件のコメント:

コメントを投稿