2020年1月24日金曜日

(1858)  「タニンゴト」と「ジブンゴト」との狭間で / イッテンイチナナカラ(3)

 
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(K0999) 「オタク老人」 <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/01/k0999.html
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他人の中にあったタニンゴトが、自分の中に入り込んだ時、ジブンゴトに移行する。「自然発生・侵入型」「意図的・取込み型」の二つのパターンがある。感受性と関係性が、相互に作用しながら、移行が進んでいく
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 (1856)からの続きです。
(1856) 「失われた街」模型復元プロジェクト / イッテンイチナナカラ(2)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/01/18562.html
 
 イベント名『1.17→イッテンイチナナカラ』を決めるのに6時間かかったとのことです。ポストイットに書いた私の質問が取り上げられ、他の候補を教えてもらいました。『 』だけという案もあったのだがそれは却下(私も良いと思うが、それでは仲間内で結束しにくく、方向性も合わせにくい)。「ジブンゴト」というのも有力だったようです。発表を聞いていると、確かに「タニンゴト」から「ジブンゴト」へ、というところに問題意識があったようです。
 
 これは、「阪神・淡路大震災は経験していない世代」特有の問題意識でしょう。自身で震災を体験した人は、そもそも「ジブンゴト」なので、ここには関心がありません。
 
 私の考えを添付図に示します。「タニンゴト」は最初、他人の中にあります。それが私の境界線を突破して、私の中にまで入ると「ジブンゴト」になります。最初「タニンゴト」だったものが「ジブンゴト」に移行します。一方、ずっと「ジブンゴト」に留まることがあり、むしろこちらの方が普通でしょう。
 
 「タニンゴト」が「ジブンゴト」になるというのは、外(他人の中)にあったものが、自分の中に入り込んできたということであり、二つのパターンがあると思います。
(A1) 自然発生・侵入型
(B1) 意図的・取込み型
 
 では、どういう条件が整えば、移行が起こるのでしょうか。移行が起きるのは何故か、移行が起きないのは何故か。
 
 人によって問題意識のありかが違うと思います。典型的には、二つあるでしょう。
(A2) 私は、震災をジブンゴトと感じて活動しています。しかし、周りを見ると、タニンゴトの人が多いようです。どうすれば、(他人に)ジブンゴトと感じてもらえるのでしょうか
(B2) 私は、誘われて震災ボランティアに関わりました。しかし、どうもタニンゴトと感じてしまうのです。どうすれば、(私にとって)ジブンゴトになれるのでしょうか
 
 移行が起こる要因として、(A0)感受性と(B0)関係性との二つあり、その二つの間には相互作用があるように見えます。
(A3) 感受性が強まると、関係性が深まる
(B3) 関係性が深まると、感受性が強まる
 
 この活動に参加するきっかけとして、感受性から入る人と、関係性から入る人がいます。
(A4) 被災された方を見ていると、居ても立っても居られない。活動に参加しよう
(B4) 震災支援活動に、私も参加したい
 
 そして、先ほどの感受性と関係性が相互作用し、強化のスパイラルに入った人々は、活動を継続します。その一方、相互作用が働かない人々は、離脱していきます。
(A5) 活動に参加したものの、しっくりこない。被災された方とうまくコンタクトできない
(B5) 活動に参加したものの、「ジブンゴト」にならない。「タニンゴト」のままだ
 
続く(連続でなく)
 
<イベント>
https://www.city.kobe.lg.jp/a31423/kisyashiryo/570824139498_2.html

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