2020年1月22日水曜日

(1856) 「失われた街」模型復元プロジェクト / イッテンイチナナカラ(2)

 
      最新投稿情報
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(K0997)  抗酸化サプリで認知症を予防 <認知症>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/01/k0997.html
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「失われた街」模型は、それ自体にはあまり意味がないだろう。その模型を挟んで被災者と学生との間で何をしたのか。どうやらこの企ては成功したようだ。何が起こっていたのか。私の語彙から当てはめると「回想法」
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 (1854)からの続きです。
(1854)  地震を知らない青年たち / イッテンイチナナカラ(1)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/01/1854-1.html
 


 会場に模型がありました。「失われた街」模型だと説明を受けましたが、それに何の意味があるのかよく分かりませんでした。
 
「失われた街」模型復元プロジェクト とは
===== 引用はじめ
 このプロジェクトは、失われた街や村を1/500の縮尺の模型で復元し、地域に育まれてきた街並みや環境、人々の暮らしの中で紡がれてきた記憶を保存・継承していくことを目指しています。復元模型の制作は建築学生によるボランティアを中心として、地域の皆様、その他街の再生を願うすべての皆さんの協力を仰ぎながら進めていきたいと思います。
 
企画・構想:槻橋修+神戸大学槻橋研究室
協力:東日本大震災における建築家による復興支援〈アーキエイド〉
===== 引用おわり
http://www.losthomes.jp/about/
 

 実際、模型そのものには、あまり意味がないでしょう。どう使うかです。
===== 引用はじめ
 「失われた街」模型復元プロジェクトの活動として、学生たちが作った縮尺1500の復元模型を被災地現地へはこび、その土地に暮らしていた方々のふるさとの記憶を模型上に集める「記憶の街ワークショップ」。参加者のみなさんとの共同作業によって、白かった模型はかつての色に彩られ、無数の「記憶の旗」が立てられます。模型を覗き込んで語られるふるさとの懐かしい思い出は、旗に書ききれないものも沢山あります。私達は地域のみなさんから伺ったお話を「つぶやき」として可能な限り書き留め、遺していきたいと考えております。 「記憶の旗」に負けず劣らず「つぶやき」は失われた街の豊かな生活感を伝えてくれます。
===== 引用おわり
http://losthomes.jp/tsubuyaki/
 
===== 引用はじめ
 ワークショップでは、学生が住民から企業や商店、個人宅の名称、どんな思い出がある場所かなどを聞き取り、5色の半透明の旗に記入して模型に立てていく。「青」は家や店などの名称、「黄」は個人の思い出、「緑」は自然など環境、「赤」は震災の記憶、「紫」は祭りなど伝統や歴史に関わること。旗を色分けすることで、そこが住民にとってどんな場所だったかが、より分かりやすくなっている。
===== 引用おわり
https://en-trance.jp/news/kamaishishinbun/10132.html
 
 期待に反し? 震災と関係のない話が多く出てくるそうです。そして、話はつきない。
 

 なるほど、やっていることは、回想法に近いのではないか。「失われた街」模型は、そのために有効な道具。
===== 引用はじめ
 回想法とは、昔の懐かしい写真や音楽、昔使っていた馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合う一種の心理療法です。1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱し、認知症の方へのアプロチとして注目されています。


 昔の思い出は、高齢者の方が今まで歩まれてきた人生そのものであり、昔を懐かしんで話をされている時は、自然と穏やかな表情になっていらっしゃることでしょう。語り合う相手がいれば、喜びや幸せな気持ち、大変だった経験を乗り越えてきたことも一緒に分かち合い、充実した時間を過ごすことができます。楽しかったこと、辛かったこと、家族や友人とのエピソード、生き抜いてきた社会的背景など、人それぞれ過ごしてきた時間は異なります。今までの自分の人生を振り返り、人生を再確認することで、現在の自分も肯定的に受け入れやすくなります。昔の思い出に親しむことはごく自然なことであり、回想法は今の自分を認め、人生を豊かにするための手段のひとつとも言えるでしょう。
===== 引用おわり
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/ninchishou/kaisou.html
 
 直接立ち会ってはいないが、学生たちの話を聞いていると、このようなことが起こっていたようです。
 
===== 引用はじめ
 これまでに22大学、計500名以上の建築学生の協力をいただき、制作された模型は、岩手・宮城・福島の被災地、33地域・計120個に及びます。
===== 引用おわり
冊子 : 失われた街 3・11のための「記憶の模型」展
 
 もしも、このプロジェクトに意味があまりないなら、せいぜい3~4個作ったところで終わったでしょう。この大きな数が、このプロジェクトの意義を物語っていると思います。
 
 「白模型」という言葉が使われていました。「同時に、学生と地域の皆さんとの共同作業で、模型に着色をほどこします。それは「失われた街」に記憶の彩りを与えていくプロセスです。」(引用 同上)


続く(連続でなく)
<出典>
「失われた街」模型復元プロジェクト
http://www.losthomes.jp/
 
添付は、毎日新聞から
経験なくても「自分事」 神戸で震災イベント 大学生ら、被災前の三宮を模型で復元 /兵庫
https://mainichi.jp/articles/20200120/ddl/k28/040/185000c

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