2019年10月18日金曜日

(1760) 「四法印」とは何か / 【20190930_一服どうぞ】(4)

 
      最新投稿情報
=====
(K0901)  恐怖のスパゲティ症候群 / 平穏死(A-1)<臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/10/k0901-1.html
=====
 


☆☆☆☆☆
釈迦の教えである四法印を、「諸行無常」+「諸法無我」=「一切皆苦」<=>「涅槃寂静」、という構造でとらえると分かりやすい。「諸行無常」「諸法無我」が原因、「一切皆苦」が結果、「涅槃寂静」が目指す目標
☆☆☆☆☆
 

===== 引用はじめ
 釈尊の教えの中に三法印がある。一に諸行無常。二に諸法無我。三に涅槃(ねはん)寂静。さらに一切皆苦があり、これで四法印、
 すなわち人間の我(が)を戒められ、生まれたときから死ぬまで人間はみな苦しみ悩み悲しみの中で終えてしまうという実に切実なお教えである。
===== 引用おわり
 
 前半は良いが、後半は間違っていると私は考えます。
 

 先ずは、四法印を簡単に説明した図があったので、添付します。
http://mahorakususi.doorblog.jp/archives/32385181.html
 
 「釈尊の教えの中に三法印がある。諸行無常。諸法無我。涅槃(ねはん)寂静。さらに一切皆苦があり、これで四法印」というのが普通の説明のようです。でも、スッキリしません。私は、次のような構造を考えました。
   先ず、「諸行無常」「諸法無我」という宇宙の法則がある。時間的なものが「諸行無常」、空間的なものが「諸法無我」です。その結果として「一切皆苦」という状態になります。
   ここで、仏教の「苦」とは、単に苦しいということではなく、「思い通りにならない」という意味です。「諸行無常」「諸法無我」という宇宙の法則に反することを思ってしまうから、「苦(思い通りにならない)」が現れるのです。
   そこで、欲や怒り、愚痴など苦しみの原因であるの煩悩を吹き消せれると、静かで穏やかな世界「涅槃寂静」の状態に移行することができます。
 
 
 以上の関係を添付図に記します。仏教以外の宗教から仏教を分ける真理のあかしが法印なので、三法印がどのように他の宗教と違うかも記述しました。
 
 最後に、代表的な「苦」である「四苦八苦」のイメージを思い浮かべやすいイラストがありましたので、紹介しておきます。
 


<出典>
【一服どうぞ】裏千家前家元・千玄室 素晴らしい和やかさ
https://www.sankei.com/life/news/190930/lif1909300014-n1.html
産経新聞(2019/09/30)



 

0 件のコメント:

コメントを投稿