2019年7月9日火曜日

(1658)  比例代表 特定枠って?

 
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 有権者として、あまり影響しそうにないが、 … 7月21日投開票の参院選に「特定枠」が導入される。 … 何より制度が複雑だ。まずは、しっかり仕組みを理解して、1票を投じたいところだ。
 
1.    参院選は「選挙区」と「比例代表」の2つの枠組みで行われる
2.    比例代表はそもそもが、ちょっと複雑な仕組みだ
3.   「拘束名簿式」→「非拘束名簿式」→今回は「特定枠」
4.   「特定枠」が採用された理由
5.    ご注意ください
 

【展開】

1.   参院選は「選挙区」と「比例代表」の2つの枠組みで行われる

 7月21日投開票の参院選(改選124議席)では、比例代表(50議席)に「特定枠」が導入される。
 

2.   比例代表はそもそもが、ちょっと複雑な仕組みだ

 基本的には全国で政党ごとに得票を争い、票数に比例して50の議席が配分される制度だが、有権者は投票の際、政党名を書いてもいいし、政党ごとに作成する候補者名簿の中から、個人名を選んで書いてもいい。
 例えば、Y党という政党があったとすると、「Y党」と書いた票も、Y党の名簿に載っている候補者名を書いた票も、両方ともY党に投じられた票となり、議席が割り振られる。
 

3.   「拘束名簿式」→「非拘束名簿式」→今回は「特定枠」

(1)  「拘束名簿式」
 候補者同士の競争はなく、当選者は政党があらかじめ決めた優先順位によって決まっていく仕組み

(2)  「非拘束名簿式」(平成13年~前回)
 党の名簿に載っている候補者のうち有権者が個人名を書いた票が多い順に当選していく。つまり、政党同士が議席を争うと同時に、各党内でも候補者が競争することで、民意をより反映させていこうという仕組み

(3)  「特定枠」(今回。昨年7月に成立した改正公職選挙法で導入が決まっていた)
 政党が候補者名簿の中に特定の枠をつくり、その枠に入っている候補者だけは、党内の競争の枠外にして、優先的に当選させる仕組み。

  さらに詳しい説明は、<出典参照>
 

4.   「特定枠」が採用された理由

(1)  建前
 総務省は新制度の意義を「政党がその役割を果たす上で必要な人材が当選しやすくなる」などと説明する。

(2)  本音
 発端は、いわゆる「一票の格差」問題だ。参院選では、それまで各都道府県を1選挙区とし、各県から最低1人は当選者が出るようにしていたが、格差解消のため、人口の少ない鳥取県と島根県、徳島県と高知県をそれぞれ1選挙区にする「合区」に踏み切った。その結果、1人ずつ選挙区からあぶれることになった。
 「合区で、あぶれた議員を比例代表で“救済”するために、特定枠が設けられた。十分な議論がされないまま採決され、制度化されたのです」
 

5.   ご注意ください

 ○○党(政党名)△△(候補者名)○○として、投票用紙にどう書くか

   ○○党(政党名) … 有効(党を支持)
   △△(候補者名) … 有効(党も候補者も支持)
   ○○党(政党名)△△(候補者名) …無効(無視される)。両方書いてはいけない。
 

<出典>
今回から導入された比例代表特定枠とは?
【参院選2019】 産経新聞(2019/07/08)
https://www.sankei.com/politics/news/190708/plt1907080011-n1.html

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