2018年12月30日日曜日

(1468)  マーガレット・ミッチェル「風邪と共に去りぬ」(0) / 100分de名著

 
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1月の「100de名著」、マーガレット・ミッチェル「風邪と共に去りぬ」が、1月7日()から始まります。Eテレ。

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25

講師は、鴻巣友季子(翻訳家)
 


<全4回のシリーズ>  いずれも1月

【はじめに】  原作の知られざる世界を味わう
 

第1回  7日放送/ 9日再放送
  タイトル: 一筋縄ではいかない物語
 
第2回  14日放送/16日再放送
  タイトル: アメリカの光と影
 
第3回 21日放送/23日再放送
  タイトル: 運命に立ち向かう女
 
第4回 28日放送/30日再放送
  タイトル: すれ違う愛
 


【はじめに】 原作の知られざる世界を味わう
 
===== 引用はじめ
 作品の舞台となるのは、19世紀中頃のアメリカ南部。スカーレット・オハラは、ジョージア州内陸部にある綿花プランテーションの長女として何不自由なく育った、天衣無縫のヒロインです。その少女が、南北戦争勃発の直前から、戦中、戦後の「再建時代」およびその後にかけての12年ほどの時間をたくましく生き抜く姿を描いています。
 スカーレットが片思いを続ける好青年アシュリ・ウィルス、その妻となる恋敵メラニー・ハミルトン、スカーレットの真の姿を愛し、支え続ける怪紳士レット・バトラーとの恋愛、結婚、憎しみ、友情、別れなどが多層的に絡み合う大作です。
===== 引用おわり
 
 テキストでは、この4人を中心に解説が進みます。映画では脇役として見られていたメラニーに注目し、スカーレットとのダブルヒロインという形で物語を捉え直しています。
 

===== 引用はじめ
 『風と共に去りぬ』と言えば、ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルが主演したハリウッド映画が大ヒットし、その印象があまりにも鮮烈だという方が多いのではないでしょうか。 … 実は原作とかけ離れた点も多くあります。

 というわけで、今回は、映画をはじめとする数々の既成イメージにとらわれず、原作とじっくり向き合い、皆さんと一緒にこの小説の魅力を堪能したいと考えています。
===== 引用おわり
 
 原作と映画との主な違いは、

(1)  スカーレット・オハラの容姿

(2)  <タラ>と呼ばれるオハラ家の家屋 … 重要な意味をもつ

(3)  映画の影響が強いためか、白人裕福層のロマンスという固定イメージがあるようですが、
   多人種、多階層をバックグラウンドとした多文化混交の物語
   スカーレット、メラニーという二人の女性の多面的で複雑な友情関係こそが、本作の要
 

 「ミッチェルは48歳で死ぬまで映画と原作の違いを主張し続けていました」。今回のテキストは、ミッチェルの思いに応えようとするものでもあります。
 


 気になる「風と共に去りぬ」という題名ですが、Wikipediaによれば、

===== 引用はじめ
 題名は南北戦争という「風」と共に、当時絶頂にあったアメリカ南部白人たちの貴族文化社会が消え「去った」事を意味する。
===== 引用おわり
 
 英語では、”Gone with the Wind”。珍しく直訳しています。
 


<出典>
鴻巣友季子(2019/01)、マーガレット・ミッチェル「風邪と共に去りぬ」、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)
添付写真は、この本からの転載

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