2018年12月30日日曜日

(1467)  ゲートキーパー養成研修 (3) 誰のための質問か

 
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(K0608)  R&D社調査レポート (2)  健康や家族に対する意識態度 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/12/k0608-2.html
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 私はよく質問をしてしまいます。「してしまう」ということは、うまくいかなかったなと反省することが多いです。
 

===== 引用はじめ
質問: 面談を進行させるのに役立つ。
 
質問
 → 問題点の明確化
 → 自己探求
 → 気づき・答え
===== 引用おわり
 
 この主語は何かというと、クライアントです。「クライアントが問題点を明確化する」「クライアントが自己探求する」「クライアントが気づき・答えに結びつける」、そのきっかけになるような質問は意味があります。
 
 ところが私は、状況を確認するために質問してしまう。私が知りたくて質問する、つまり、主語が私になっているのです。
 

 では、「クライアントが問題点を明確化する」ような質問をすればよいのかというと、そうとは限らないのが難しいところです。内容的に妥当でも、準備のできていないクライアントに「役立ちそうな質問」をしても、うまくいきません。例えば、ひどく立腹しているクライアントに「良い」質問をしても、受け入れてもらえないばかりでなく、苛立ちをつのらせてしまうこともあります。
 
 質問が必要なことは頭で理解していますが、実際に良い質問をするのは、とても難しいです。
 


<出典>
梁勝則、「生きるのがつらいという高齢者のこころの理解と支援~傾聴のすすめ~」、平成30年度ゲートキーパー養成研修(応用編)(神戸市精神保健福祉センター)、こうべまちづくり会館、2018/12/21

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