2017年11月6日月曜日

(1047) 自分を不幸にする原因 / ラッセル『幸福論』(1)


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(K0188) 生活(3)  / トライアングル理論(12) <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/11/k01883-12.html
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第1回 11月6日放送/11月8日再放送
 自分を不幸にする原因

月曜日   午後 10:25~10:50
()水曜日 午前 05:30~05:55
      午後 00:00~00:25

 

これから挙げる不幸の原因は、どれも日常の普通の習慣か、あるいは自分自身の勝手な思い込み、つまり自己没頭に起因するものだといえる。これらはほんの少し習慣を変えるか、考え方を変えるだけで、解決することができる。

(A) 何が人びとを不幸にするのか

(B) 不幸の具体的原因

 

<各論>

(A) 何が人びとを不幸にするのか
ラッセルはまず、総論として、不幸の最大の原因として「自己没頭」を掲げている。
 

(1) 罪びと
罪の意識にとりつかれた人のことであり、実際に罪を犯した罪人という意味ではない
 
(2) ナルシスト
自分自身を賛美し、人からも賛美されたいと願う習慣を持つ人
 
(3) 誇大妄想協
魅力的であることよりも権力を持つことを望み、愛されるよりも恐れられることを求める人

 

(B) 不幸の具体的原因

(1) バイロン風の不幸
理性によって厭世的になってしまうこと。一言で言うとペシミズム(悲観主義)である。自分で勝手に不幸な世界観をつくり、そこに閉じこもろうとしている。

(2) 競争
成功は幸福の一つの要素でしかない。そのために他のすべての要素を犠牲にしてしまっては、決して幸福になれない

(3) 退屈と興奮
「多すぎる興奮に慣れっこになった人は、コショウを病的にほしがる人に似ている」。幸福になるためには、ある程度退屈に耐える力を養う必要がある。

(4) 疲れ
体の疲れは休めばすぐに回復する。運動による体の疲れはむしろ幸福感さえ生み出すだろう。心配からくる疲れこそ、人を不幸にする元凶である。

(5) ねたみ
ねたみが人を不幸にするのは、「自分の持っているものから喜びを引き出すかわりに、他人が持っているものから苦しみを引き出している」からだ

(6) 罪の意識
罪の意識は子どもの頃に形成され、大人になってからも人を縛るものであり、「おとなの生活の不幸の根底にある心理的な原因」である。

(7) 被害妄想
周りが同情してもしなくても、自分が被害者だという思いをどんどん強めていく。「万人が自分を虐待していると感じているかぎり、幸福になることはまるで不可能だ」

(8) 世評に対するおびえ
自分が人にどう思われているかを気にするということである。「批評というものは、世評に無関心な人びとよりも、はっきりと世評をこわがっている人々に対して、つねにいっそう暴虐である」

 

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