2017年11月4日土曜日

(1046)  チャルディーニによる社会的影響の6つの原理 / 「ソーシャルシティ」(4-1) (放送大学)


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(K0187)  聞いた話の分類と構造(2) / 「定年女子」研究インタビュー(4) <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/11/k0187-24.html
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「チャルディーニによる社会的影響の6つの原理」が興味深かったので、紹介する。

「人はどのような説得に影響されやすいか」という一般原理

===== 引用はじめ

原理:内容

(1) 返報性: 他者から恩恵を受けたら、それに報いて、自分も何かを返さなければならないと感じる

(2) 権威: 専門家など権威のある人の指示には影響されやすいこと

(3) コミットメントと一貫性: 自分のコミットメントや価値観と一貫した行動をとろうとすること

(4) 希少性: 入手しにくいものほど、価値を感じて、求めたがること

(5) 好意: 好意を持つ相手ほど賛同したくなること

(6) 社会的証明: 他人の行動を指針とすること

===== 引用おわり
チャルディーニ(2008)、『影響力の武器』

 
なるほどと、思った。
 

「社会的証明」については、次のような事例を紹介している。

===== 引用はじめ
テレビショッピングのセリフを、「オペレーターがお待ちしています。いますぐお電話ください」から、「オペレーターにつながらない場合には、恐れ入りますが、繰り返しお電ください」に変えたところ、購買者数が激増した

===== 引用おわり

(a) 繰り返し電話をかけるという行為そのものは、本来、手間がかかるものであり、つながらない電話は消費者の購買意欲を削ぐものと思われがちである

(b) しかし繰り返しかけないとつながらない電話は、多くの人がその商品を購入するために電話をかけているということを暗に示しており、このことが購入をためらっていた人の背中を後押しすることになったというのである。
 

第4章 マーケティングと消費行動

目標&ポイント
===== 引用はじめ
本章では、ソーシャルシティに集う生活者を消費者としてとらえ、消費者の購買行動に影響を与えるマーケティングについて考えていく。マーケティング概念の基本や、マーケティングの手法、最近のマーケティング・リサーチの方法などを概観し、ソーシャルシティにおける消費者の行動について探求していこう。
===== 引用おわり
 

出典
森津太子、「第4章 マーケティングと消費行動」、川原靖弘・斎藤参郎、「ソーシャルシティ」、放送大学教材(‘17)

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