2017年8月30日水曜日

(980) ミサイル防衛体制(MD) / 北朝鮮ミサイル(2)


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(K0121) 「小銭入れパンパン」現象 <脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/08/k0121.html
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北朝鮮のミサイルが日本の頭上を飛んで行った。北朝鮮がその気になれば、いつでも日本を攻撃できる。前回は「Jアラート」について考えてみたが、今回は「ミサイル防衛体制(MD)」について考えてみる。
 

A.「ミサイル防衛体制(MD)」は、日本を北朝鮮のミサイル攻撃から守ることは可能か
   全く無理

B.イスラエルのミサイル防衛システム「アイアンドーム」
   迎撃成功率9

C.イスラエルが100%とはいかないが守れているのに、日本は守れないのはなぜか
   日本を守ろうとしない政党と、それを支持する国民がいるから

 

【各論】

A.「ミサイル防衛体制(MD)」は、日本を北朝鮮のミサイル攻撃から守ることは可能か
   全く無理

日本のMDシステムはどうなっているのか。
===== 引用はじめ
日本のMDシステムは、開発した米国が勧める通りに導入した。飛来する弾道ミサイルをイージス護衛艦から発射する艦対空ミサイル「SM3」で迎撃し、討ち漏らしたら地上配備の地対空ミサイル「PAC3」で対処する。
===== 引用おわり
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51364

形式としては、整っているが、本当にこれで守れるのか。
量の問題がある。

まず、SM3
===== 引用はじめ
北朝鮮の弾道ミサイル迎撃を想定すると、イージス護衛艦「こんごう型」4隻のうち、2隻を日本海に配備する。搭載するSM31隻あたり8発とされ、1発の弾道ミサイルに対し、万全を期すために2発のSM3を発射する場合、対処可能な弾道ミサイルは8発程度となる。
===== 引用おわり

「一斉に発射されれば(後述)、イージス護衛艦ではたちまち対処不能となり、PAC3が「最後の砦」となる」

ならば、PAC3はどうか
===== 引用はじめ
だが、自衛隊はPAC332基を保有するにすぎない。21セットで活用するので防御地点は16ヵ所に限定される。防衛省は首都防衛に6基使うため、PAC3で防御できるのは残り13ヵ所。しかも1ヵ所あたりの防御範囲は直径約50キロと狭い。

米軍が沖縄県の在日米軍基地を防衛するため嘉手納基地にPAC324基配備しているのと比べ、日本列島全体を32基で守ろうというのは破れ傘、いや骨だけの傘で雨をしのごうというのに等しい。
===== 引用おわり
同上

では、北朝鮮は弾道ミサイルを何発持っているだろうか。
===== 引用はじめ
20135月、米国防総省が発表した「朝鮮民主主義人民共和国の軍事および安全保障の進展に関する報告」によると、日本まで届く弾道ミサイルは「スカッドC」(九州北部、中国地方)、「スカッドER」(本州全域)、「ノドン」(日本全域)の三種類あり、合計250基以上の発射器を保有するとしている。
===== 引用おわり
同上

「ミサイル防衛体制(MD)」で、日本を守ることは、不可能である。

では、「ミサイル防衛体制(MD)」は、所詮、意味がないのだろうか。
――― 否。

 

B.イスラエルのミサイル防衛システム「アイアンドーム」
   迎撃成功率9

===== 引用はじめ
8日に始まったガザ地区へのイスラエル軍によるガザ地区への軍事作戦”Operation Protective Edge”以降、イスラム原理主義組織ハマスがイスラエルに向けて1000発以上のロケットを発射したにも関わらず、22日現在でイスラエルの民間人死者は1名という軽微な被害に留まっています(1名であっても、イスラエル現政権は国民から非難されていますが)。これはハマスのロケットの精度が悪い事も一因ですが、イスラエルに近年配備されたミサイル防衛システム「アイアンドーム」によって、人口密集地に落ちるロケットのほとんどが迎撃されている事も大きいのです。
===== 引用おわり
https://news.yahoo.co.jp/byline/dragoner/20140723-00037615/

 

C.イスラエルが100%とはいかないが守れているのに、日本は守れないのはなぜか

   日本を守ろうとしない政党と、それを支持する国民がいるからである。
   何が起ころうとも、責任を取らず、反省せず、改善しようともしない。
   現実的な国防議論をしない。必要性を考慮せず防衛費を減らすことしか考えない。
   反対と批判だけで、建設的な意見を出さず、日本を丸裸状態にするのを好む。
   中国、北朝鮮、韓国の人なら、そうしたいのはよくわかるのだが。不思議である。

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