2017年2月6日月曜日

(776) 地域力回復モデル例


一昨日(2/4)、神戸500人委員会の3人と共に三木市を訪れ、Facebook 友達の高垣 清恵さんからプレーパークと「おおきなき」について熱く説明していただいた。素晴らしい活動で、我々からも熱心に質問し、高垣さんには熱心に回答していただいた。そもそもは、青少年健全育成のヒントを得たいと、初対面に関わらず見学をお願いして快諾をいただき、実現した訪問だった。

 
ここでは、これとは別の「高齢化」の観点から得た知見について述べる。今日の日本では、「家族力」と「地域力」が弱くなっており、高齢化を支えづらくなっている。さらに高齢化は、社会保障費を押し上げ、「公助力」も低下している。介護保険制度の要支援の部分が地方自治体に移管されたのもその影響と考えられる。青少年健全育成と同時にこのような観点も念頭において、見学させていただいた。

 今回の見学を通じ、「地域力」を回復するヒントを得た。得たコンセプトは、「(1)縦があり横がある」「(2)3種類のネットワーク」「(3)個から始まる(3通り)」の三つである。

 
(1)   縦があり横がある

個人(高垣さん)が地域の様々な団体に関わり(縦)、団体が個人を介して緩やかにつながる(横)。場所(おおきなき)に似た志をもつ団体や個人が集まってきて(縦)、個人や団体は場所を介してゆるやかにつながる(横)。

 
(2)   3種類のネットワーク

個人を介してネットワークAが形成され(1種類目のネットワーク)、場所を介してネットワークBが形成され(2種類目のネットワーク)、他の個人、他の場所を介して他のネットワークA・Bが形成され、これらがさらに相互に繋がり、ネットワークC形成される(3種類目のネットワーク)。ネットワークCは別のネットワークCとつながり、繰り返しながら、全日本、全世界につながっていく。

 
(3)   個から始まる(3通り)
 
 巨大なネットワークも、一つひとつの核とそれらの繋がりからなる。核は3~5人から始まることもあるし、場合によれば、金も人脈もない一人の熱意から始まることもある(個から始まる①)。NPO法人や社団法人などは、その過程で生まれる。一つの核は、一つり核とつながることにより、距離は遠いが、全体のネットワークにつながっていく(個から始まる②)。ある人が、一つの核に接すことにより、様々な核につながる可能性を得る(個から始まる③)。子育てに悩む人が(それとは関係ない)健康グループに参加し、そこである参加者と知り合い、その人を介して子育てグループの存在を知ることは、大いにあり得る。

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