2017年2月7日火曜日

(777) コレクティブハウス


少し前になるが、

NHK BSプレミアム
関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅
日めくり版 スウェーデン5日目
 
23()午前745分~午前800分 放映済み
http://www.nhk.or.jp/bs/sekiguchi-tabi/himekuri/sweden.html
写真(場面は「死生観」の方)は、NHKのホームページより

が興味深かった。

その前半で「コレクティブハウス」を取り上げていた。

 
先ずは、一般的な定義から

===== 引用 はじめ

コレクティブハウス(collective house)は、スウェーデン、デンマーク、オランダなどで仲間や親しい人々が、生活を共同で行うライフスタイル。共同の食堂、育児室を持つが、各戸に台所、浴室、トイレなどがあり、共働き世帯や単身高齢者などの増えていく中で、子育ての共同化や触れ合いを求めて、このような生活スタイルを求める風潮が高まっていくと予測される。また、このような形態の住居をコレクティブハウジングと呼ぶ。もともとはスウェーデンのストックホルムで建築家のスヴェン・マルケリウスが、ノーベル平和賞受賞者のアルバ・ライマル・ミュルダールと共同で1925-1935年に計画したプランに基づいた居住プロジェクトである。

====== 引用 おわり
Wikipedia 『コレクティブハウス』

 

前回(776)では、弱体化した地域力を回復するモデルについて考察した。

一方、(764)では、弱体化した家族を強化する方法について、二つの方向、すなわち「血縁家族の回復」「同然家族の形成」がある、と述べた。

今回取り上げた「コレクティブハウス」は、「同然家族の形成」の一形態と位置付けられる。

 
(764)で、「個を中心とした同然家族」とは、自立できなくなった人に友人たちが集まり、家族同然に世話をするパターンである、とした。

冒頭に掲げた「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅 日めくり版 スウェーデン5日目」では、子育て世代が集まったコレクティブハウスの紹介があった。シングルマザー、シングルファザーが集まっていて、助け合っている。当然、親は働きに出ねばならないが、残された子どもを順番に世話をする。食事作りも当番制で、一人で全員の分を交代交代でつくる。

 
日本では、共稼ぎ家族を保育所に預かってもらうケースが多いが、費用が高く、2人で稼いでも稼ぎの多くが逃げてしまう。片親だと生活が苦しくなるのは、当然である。これに対する一つの解決策が示されている。

 
家族の如く、あるいは、家族以上に助け合いながら生きている。「同然家族」の良い例と言えるだろう。

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