2024年7月31日水曜日

(2605) 冷却スプレーと熱中症との関係

 【 冷却スプレー ・ 熱中症 】 冷却スプレーを使ってみたら、確かに、涼しく感じました。ところで、冷却スプレーは、熱中対策になるのだろうか? なりそうな気はするが、逆に、「熱中症にかかりやすくなってしまう」という説もありました。


 冷却スプレーが良いと聞いたので、買ってきました。

 

===== 引用はじめ

冷却スプレーを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します

1 スプレーの噴射口に注目する!

2 爽快感を求めるならメントール配合かチェック!

3 無香料だけじゃない!香りにも注目して選ぶ

4 自分の体臭が気になる方は消臭成分配合もチェック!

===== 引用おわり

https://my-best.com/3122

 

私は、

1 霧状になるトリガータイプ

2 メントール配合

3 無香料

4 消臭・除菌

を買ってみました。

 

 衣服にかけます。使ってみると確かに涼しくなり、3時間くらい効果があったような気がしますが、冷房の効いた部屋にいました。暑い外を歩くと、違うでしょう。「冷感の持続時間ですが、約30分です。ただ、各製品の持続時間は使用環境によっても大きく変化します。あくまでも目安としてお考えください」という記事がありました。

 

 気になるのは、熱中症対策になるか? です。

 

 あるメーカーは、

===== 引用はじめ

 熱中症予防にとても効果的!

 暑い環境での活動や長時間の外出時には、知らず知らずのうちに体の中に熱が蓄積されて熱中症の危険が高まります。

 瞬間冷却スプレーは、服の上からスプレーするだけで効果的に体温上昇を抑えてくれるので、熱中症予防効果は抜群。

 屋外での活動前や熱中症の初期症状を感じたときに、さっと取り出してスプレーすることができます。

===== 引用おわり

と書いていました。

 

 そうなんだ! と思っていたら、林雅之というお医者さんは、「皮膚と脳を騙しているだけで熱中症は防げない」として次のように書いています。

===== 引用はじめ

 … こうしたグッズにはアルコールやメントールが入っていて、皮膚表面の熱の籠った汗を一気に気化してくれます。それにより、皮膚表面の体温が急激に上がり、涼しい感覚をもたらすのです。ところが、実際には体の中の体温を下げているわけではありません。単に、第二の脳と言われる皮膚と体温調整に関わる脳をだまして、“いま涼しくなった”と錯覚させているに過ぎません。そうすると皮膚や脳は、体内の熱を汗と共に体外に放出して熱を下げる、という指令を出さなくなるのです。

 結果として体温がどんどん上昇して熱中症にかかりやすくなってしまうのです。

===== 引用おわり

https://www.hirokuni-iin.com/single-post/2020/06/25/-e3-80-8c-e7-9a-ae-e8-86-9a-e3-81-a8-e8-84-b3-e3-82-92-e9-a8-99-e3-81-97-e3-81-a6-e3-81-8

 

 メーカーの言うことを信じたのに、もし間違っていたら、熱中症になって死んでしまうかもしれません。

 

 私は、正攻法で対策します。

===== 引用はじめ

 熱中症の予防では、水分補給のほかに深部体温=脳を冷やすことが重要になります。ですから、熱中症の症状が出た場合、首筋や脇の下など太い血管が通っている部分を冷やすことが常識になっています。全身を流れる血液を冷やすことで深部体温=脳を冷やすためです。

===== 引用おわり

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/health/351117/2

 

 たとえ熱中症対策として効果がなくても、30分間でもさわやかな気持ちになれたら、それだけでもありがたいことです。冷却スプレーは、使っていきます♪



2024年7月21日日曜日

(2604) 行動の三つの側面

  行動には、三つの側面があります

(1)何らかの目的のための行動する

   … 何らかの目的があって、行動し始める

(2)行動自体が意味をもち始める

   … 目的が無くなっても、行動の意味はあり続ける

(3)行動の副反応(意図しない効用)が顕れる

   … 意図していなかった、行動の意味が顕われる

例を考えてみました

(A)例①

(1)    借金をしようと人と会った

(2)    その人と話して楽しかった

(3)    思わぬ情報も得られた

(B)例②

(1)    コンクールに優勝するため練習に励んだ

(2)    練習に専念していると、モヤモヤした気分が吹っ切れた

(3)    一緒に頑張った親友ができた

(C)例③

(1)    受験勉強のために歴史の教科書を読んだ

(2)    知らなかったことが分かってきて、興味深かった

(3)    歴史上の人物から感化され、人生観が変わった

(1)の面だけを見て行動する(目的のある行動だけが是認される)と苦しくなります

行動は、目的を達成するための苦行となり、逃げたくなります

目的が達成すると、あるいは達成できないと分かると、その行動が意味を失います

(2)のように行動を楽しめると、色々なことが進み始めます

(3)のように行動がもたらすものを広く見ていくと、いくつもの行動が意図しないところでからみあい、新しい意味が生まれていきます

 では、どのようにしたら(2)を実現できるのか。一つは、楽しもうとすることです。「同じやるなら、楽しくやりたい」の精神。そのポイントは、

       挑戦的 … 自らの意思で取り組む。「やらされた感」では楽しくない

       工夫 … 工夫しながら取り組み、そうすると少しずつ上達していき、それが嬉しくて、やる気が起こり、うまく回り始める

       創造的 … 形があっても、なくてもよい。何かを創り出す喜び

       共楽的 … 成功を共に喜び、苦しみをなぐさめあう(愚痴を言い合う)

       奉仕 … 行動の一部として、誰かのために尽力すると、感謝が返ってきて、さらに意欲がわいてきます。感謝の言葉が無くても、手応えさえあれば、元気が出ます

 では、どのようにしたら(3)を実現できるのか。「転んでもただでは起きぬ」の精神
及び、複数のことに関心をもっていることです

2024年7月19日金曜日

(2603) 外価値と内価値(2/2) 内価値

外価値と内価値があります。

 

【内価値】

 

  価値の基準、主観・客観、見えやすさ、測りやすさ

 内価値は、主観的価値であり、価値の基準が内にあります。

 見えにくい、測りにくい価値です。

 

  価値の例示

   己の心に忠実か

   志はあるか

   自分に恥じないか

   世に、他人に、役立っているか

   使命を果たしているか

   大いなるものと共にいるか

   自分なりの価値を見出す

などが内価値の例です。

 内価値の人は、外価値(前述)には、拘りません(足るを知る)。

 

  外の世界との関係

 外の世界は、調和・共存・共栄の対象となります。

 目標は、仲間と「共に失うか、共に得るか」になるので、協力して目標に向かいます。基本的には「win – win」関係なので、全員が「勝者」になれる可能性があります。

 

  得やすさ、得にくい理由

 内価値は、得にくいものです。

 内価値は、誰かから与えられるものでなく、自分で見出さねばなりません(*)、見えにくく、分かりにくいものです。それが見えてこないと、得ることもできません。

(*)「ここに価値がある」と自分で決める

 

  得られたらどうなるか

 外価値得られると、充足感を得られます。

 得られたことに満足感を感じ、仲間と喜び合います。そして、さらに出来そうだと希望感をもち、内価値を高める行動は続きます。

 

  頑張る力の源泉

 安心感・充足感・満足感の下で頑張り続けます。「手応え」を感じて、更に元気に動きます。



2024年7月18日木曜日

(2602) 外価値と内価値(1/2) 外価値

外価値と内価値があります。

【外価値】

  価値の基準、主観・客観、見えやすさ、測りやすさ

 外価値は、客観的価値であり、価値の基準が外にあります。

 見えやすい、測りやすい価値です。

 

  価値の例示

   一流の学校、一流の職業

   高い収入、お金持ち、裕福

   出世、名誉ある地位、有名である

   自慢できる家族、友人、交友

   リッチな住まい、高級な服、優雅な生活

   称賛・羨望の的になる。尊敬を得る

   世にいう「エリート」になる(*)

などが、外価値の例です。

 外価値の人は、内価値(後述)を軽く見ます。

(*)「自分の利害得失と関係なく他人や物事のために尽くせる人」というエリートの定義がありますが、ここでいう「エリート」は違います。ただし、自分の価値を高めるために、そのように自分を見せたり、自分はそうだと思い込んだりしている人はいます。

 

  外の世界との関係

 外の世界は、対立・競争・克服の対象となります。

 「誰が失い、誰が得るか」が重要です。なぜなら「lose – win」の世界だからです。そのため、「失いたくなければ奪え」が行動の原理になります。

 

  得やすさ、得にくい理由

 外価値は、得にくいものです。

 「誰でも得られるものに価値はない」「少数しか得られないほど、高価値」となるので、例えば、100人中1人しか得られないような高みを目標とする人もいるでしょう。その場合、全体としての成功確率は1%に過ぎません。ただ、自分は優秀でその1人になれると自負しているので、ひるまず挑戦します。

 

  得られたらどうなるか

 外価値は、求めるものが得られても、充足感を得られません。

 三つのケースに分けて示します。

   Yes/No目標)例えば、一流校合格

 燃え尽き症候群に陥りやすいです(*)。得られた瞬間に目標を失ってしまうからです。

(*)「一流校に進学して何をしたいか」がない場合

 

   (段階目標)例えば、出世

 課長になったら部長になりたいと、目標を次々とグレードアップしていきます。社長まで上り詰めたら、権力をさらに社長に集中させるとか、会社をもっと大きくするとか、次の目標を設定するでしょう。

 

   (定量的目標)例えば、金持ち

 もっと金持ち(*)になろうとします。1,000万円が1億円になり、…1兆円になってもさらに増やそうとします。使いきれないのではないかと心配になってしまいますが、その額の大きさがステータスになるので、際限なく増額していきます。

(*)使いきれないほどため込めこみます

 

  頑張る力の源泉

 ストレス・不足感・飢餓感を払拭しようとするがごとく、頑張り続けます。それらが無くなると頑張る理由がなくなります。「まだまだ足りない」と感じて、頑張ります。

2024年7月14日日曜日

(2601) 誠実に取り組むということ

誠実に何かに取り組んだとき、

その成果は、二か所で起こる可能性がある
① 本来の目的に役立つ
② 意図していなかったところで役立つ

実際は、
①は、起こるときと起こらないとときがある
②は、ほぼ確実に起こる
 条件は、誠実に取り組んだということ


誠実な努力は、絶対に報われる
ただ、どこで報われるかは、事前には分からない

手抜きして取り組んだ場合、
それでも、①が起きることがある
一方、②は起こらない

途中で投げだした場合、
①も②も起こらない
これまでの行動は、無駄に終わる


人生を振り返って、どうなってきたのか
①の成功は、たいしたことはない
 小さな人知、己の欲から出ているから
②の成功は、大きな意義を持つ
 神の働きかけから来ているから


目的をもって何かに取り組むことは、とても大切であり、
全ては、そこから始まる

しかし、本当のゴールがどこにあるかは、分かっていない
しかし、誠実に努力を積み重ねていていけば、
ゴールの方から手を差しのべ、導いてくれる


誠実な努力に、無駄はない
人生の骨格は、誠実な努力からなっている


目的をもって頑張っても、うまくい行かないこともある
がっかりしないでほしい
より大切なものに活かされていく
それが何か、今は、見えていないだけだ