2021年5月23日日曜日

(2343) 「 強制力ある措置 」 切り札 に / コロナ 直言 (6)

【コロナ・直言】そもそも日本は基本的に 要請 レベルの対応しかできず、 強制力 のある切り札を現時点でも持っていない。要請だけで感染を抑えることができないのは明らかであり、要に応じて強制力を選択できる余地は持っておくべきだ

 《前回の宣言の全面解除(3月)に際し、政府は「リバウンドが懸念される」として、(1)飲食店の時短(2)変異株の監視体制強化(3)戦略的検査(4)安全、迅速なワクチン接種(5)医療体制強化-の感染防止対策5本柱を決定した》

  政府が示した5本柱は、対策の方向性については間違っていないと考える。ただし、それが打ち出されて約2カ月となる今、これらのうち、いくつ達成できただろうか。感染者数の推移を見ながら場当たり的に対策を行っても成果を上げることは難しく、犠牲が大きくなるだけである。これまで行ってきた対策の有効性を検証し、科学的な根拠をもって方針を決定すべきである。

  ワクチンの普及による感染の抑制までにはまだ時間を要する。今一度、長期的な視点に立ち、実効的な戦略を立て、着実に実行に移すことが必要である。

 <出典>

松本哲哉(国際医療福祉大大学院教授)、(6)「強制力ある措置」切り札 に

【コロナ直言】 産経新聞(2021/05/20)

https://www.sankei.com/life/news/210518/lif2105180043-n1.html



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