2021年2月9日火曜日

(2239)  ほめ言葉① /男と女の違い(24)

 

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「男は結果、女は過程」。これは、仕事のどの部分に重きを置くかということ。勝敗や得点に敏感になる「野球」(男)と、みんなで一緒に仮想世界を楽しむ「ままごと」(女)。やはり今回も重要なポイントになります

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 ほめ言葉①

 

A)   ここが違う

女: 女は、過程を重視する

男: 男は、結果を重視する

 

B)   部下をねぎらうとき

男から女へ: いろいろ大変だったけど、楽しかったね

女から男へ: ○億円の契約取れるなんて、うちの部署初だよ

 

【展開】

A)   ここが違う

女: 女は、過程を重視する

 ままごとをしてきた女性にとって大切なのは、みんなで一緒に仮想世界を楽しむこと。雰囲気よく、ルールも終わりもない「ごっこ遊び」を楽しみ続けることです。また、「あのときはみんなでがんばったよね」「大変だったけど充実感があった」という、チーム全体の気持ちの部分を大切にします。そのため、女を褒めるときは、「本当によくがんばったよね。徹夜は辛かったでしょ?」など、プロセスに共感して、気持ちにフォーカスを当てた言葉をかけるといいでしょう。

 女性の脳は扁桃体(感情をつかさどる)と海馬(記憶をつかさどる)との連携が男性よりもスムーズです。そのため、自分の感情が刺激される出来事があると、記憶と感情をセットにして記憶することができます。そのときの気持ちがありありとよみがえってくるからこそ、プロセスを大切にすることができるのでしょう。

 

男: 男は、結果を重視する

 子どもの頃から野球をしてきた男性は、「12で負けた」「132で圧勝した」などの勝敗や得点に敏感です。そのため、男を褒める場合は「よく〇%増のノルマを達成できたな。○○の手法で攻めた君が圧倒的にいちばんだよ」など、勝敗を具体的な数字で強調するといいでしょう。女性より数字を気にする傾向があるため、「○%」「○割」という部分が響くのです。

 男性は女性と同じようにがんばっていても、準備期間のことは忘れてしまったりします。もちろん、そのときの充実感がよみがえることもありません。となれば頼りはデータだけ。曖昧な記憶より、何度でも確認できる結果・数字を大切にするのは、こういった理由もあるのです。

 

 

B)   部下をねぎらうとき

男から女へ: いろいろ大変だったけど、楽しかったね

 「過程&共感」のダブルパンチを、熟語のように繰り返しましょう。「相手が怒っちゃったときには、どうなるかと思ったけど(=過程)、うまくいってよかったよね(=共感)」など。

 

女から男へ: ○億円の契約取れるなんて、うちの部署初だよ

 「数字&事実」のダブルパンチを、熟語のように繰り返しましょう。「たった○カ月で(=数字)で完成(=事実)なんて、これは社長賞かな?」など。

 

<出典>

五百田達成、『察しない男、説明しない女』、No.30



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