2020年9月22日火曜日

(2100) 「打診の手筋」 第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第一局

 

 

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(K1241)  あなたは大丈夫?『脚力・能力チェック』 <体の健康><脳の健康>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/09/k1241.html

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「打診は、将棋の対局でも理論上は生じ得るが、現実に起こることはほとんどない」。それを実践で応用している点においても、藤井聡太棋聖はすごい。打診は将棋の世界を離れて、他の人と議論するときに役立つ

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  「打診の手筋」が、興味深い。私の言葉で言えば「今決めなければ、自ずから決まる」である。

  相手との丁々発止の応酬の中で、流れをいったん止め、相手が応ぜざるえない手を打って、相手の対応を確定させてから、手を戻す。

 以下の例で言えば、▲1三角成は王手なので、「流れをいったん止め、相手が応ぜざるえない手」である。相手をかく乱する効果もあり、極めて合理的な闘い方である。

 これは、我が身をいったん戦局から放さないと、打てない手である。

 ===== 引用はじめ

 藤井七段が挙げたポイントは109手目の▲1三角成の局面。藤井七段が今シリーズで一番印象に残る一手としている。

 「先手としては、かなり突っ張った手です。この局面の前に▲7五香△同銀と進み、先手は後手の7五の銀を、歩か銀のどちらかで取り返すのが自然な手です。▲1三角成は、いったん王手をして相手の手を見てからどちらで手を戻すか決めようという狙いです」

 詰め将棋には「打診の手筋」がある。自陣にいる相手の駒に働きかけて、「成」か「不成」かの選択を聞く意味だ。

 この▲1三角成の王手に対して後手がどう対応するかによって、自分の手を決めるという「打診の手筋」の応用といえる。詰将棋解答選手権チャンピオン戦で5連覇中の藤井七段が、その実力を実戦で生かした。

===== 引用おわり

 

 ただし、「打診は、将棋の対局でも理論上は生じ得るが、現実に起こることはほとんどない。」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%93%E8%A8%BA_(%E8%A9%B0%E5%B0%86%E6%A3%8B)

 一般的な意味から言うと、▲1三角成は「打診の手筋」のように見えるが、正確に言うと違う。だから先の引用文で、「詰め将棋には「打診の手筋」がある。自陣にいる相手の駒に働きかけて、「成」か「不成」かの選択を聞く意味だ。」が文脈から遊離してしまっている。

 

<出典>

初戦に光る終盤力 / 藤井聡太棋聖インタビュー

産経新聞(2020/09/20)

https://www.sankei.com/life/news/200920/lif2009200005-n4.html



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