2020年9月21日月曜日

(2099)  宗教に関するある類型論 / 日本人にとって信仰とは何か(4)

 

 

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井門富士夫・ 竹村牧男による宗教類型論がある。文化宗教/制度宗教/組織宗教/個人宗教/会員宗教。キリスト教徒からは出てこない発想だろう。日本という特殊環境で論じられる。日本の宗教の説明に使える

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 いわゆる宗教の類型論には、例えば基本的なものとして

A)   一神教/多神教

B)   世界宗教(普遍宗教)/民族宗教

C)   創唱宗教/自然宗教

といったものなどがある

(注)創唱宗教(そうしょうしゅうきょう)とは、宗教をその発生形態で分類するとき、特別な一人(またはグループ)の創唱者によって提唱された宗教のこと。 日本の神道のように民間の習俗的な意識から自然発生的に生まれてきた自然宗教に対して用いられる(Wikipedia)

 

これとは別に次のようなものもある

D)   井門富士夫・ 竹村牧男による宗教類型論

  文化宗教

 文化的な枠組みのなかでの一種の宗教行動。

  制度宗教

 地域あるいは家族といった制度に支えられて成立している宗教。

  組織宗教

 いわゆる教祖といった存在を中心に新たに組織された宗教。

  個人宗教

 宗教書や文学、芸術等を学びながら、個人の内心において宗教的な世界観とか人生観とかを築いていく、そういうところに見られる宗教行為。

  会員宗教

 教団の宗教(制度宗教/組織宗教)と個人宗教の中間形態のありよう。

 

 これは、本稿で問題としている2億と2-3割の怪を解くにあたって重要な鍵となる。

 

 結論の一部を先にいえば、神道系、仏教系それぞれの1億は、文化宗教および制度宗教によってそのあらかたが、組織宗教および会員宗教によってその一部が説明可能であると考える。

 

 続く

 

<出典>

渡辺浩希、日本の宗教人口 -2億 と2-3割 の怪の解一

https://www.musashino-u.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00001382.pdf&n=No.27%EF%BC%882011%E5%B9%B43%E6%9C%88%EF%BC%89%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E3%80%80%E6%B5%A9%E5%B8%8C%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%AE%97%E6%95%99%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E2%80%95%EF%BC%92%E5%84%84%E3%81%A8%EF%BC%92-%EF%BC%93%E5%89%B2%E3%81%AE%E6%80%AA%E3%81%AE%E8%A7%A3.pdf



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