2020年9月3日木曜日

(2080)  自民党総裁選 / 同じ「数の論理」でも違いそう(2)



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自民党総裁選の方が、不謹慎かもしれないが「面白い」。あっという間に様変わりになる。「明日のことは分からない」、ダイナミックに変わっていく。「菅総理」が実現したら、次は、派閥のエゴをどう排除するかだ
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 自民党総裁選の方が、不謹慎な表現かもしれないが「面白い」。一つ目の添付図は8/30、二つ目の添付図は9/1、三つ目の添付図は9/2夕刊の新聞から。あっという間に様変わりになる。「明日のことは分からない」、ダイナミックに変わっていく。

 こちらも数の論理だが、複雑である。「菅派」というものはなく、「菅グループ」は約30人のこと、数だけ見れば、菅氏が総裁になる目はゼロ。しかし、「菅総理」の可能性は高まった。
 いくつも派閥があって、でも総裁は一人であり、一つの派閥以外は、自派閥から総裁を出せない。一方、どの派閥から総裁がでようが、その派閥だけでは政治を行えず、他の派閥の力を借りることになる。ただし、すべての派閥の力を借りる必要はない。だから、自派閥から総裁を出さない派閥は、総裁およびその派閥と仲良くなっておけば、大臣や三役が自派閥に回ってくる。現に、二階派は、安倍政権を支えることによって、大きな力を得て、拡大してきた。

 田中角栄氏の後に総裁になった三木武夫氏は、弱小派閥だった。中曽根康弘総裁も、弱小派閥だった。つまり、自民党では、弱小派閥でも総裁になれる仕組みがある。ただ、誰でもなれるわけではない。その人に、力があると認められない限り、どの派閥も担ぎ上げることはない。
 結果を見ないと分からないし、内情もわからないが、岸田氏は、自派を抑え込み、他派を巻き込む力強さが感じられない。石破氏は、「国民的人気」はあるのかもしれないが、その中には、自民党でない人の後押し、単なる反安倍票もあるのではないか。自民党内では、それほど強くなさそうだ。石破氏は、目まぐるしく、政党も派閥も変えている。どこに芯があるのだろうか。



 岸田派・石破派以外が菅支持に回り、党員・党友投票の実施も一部にとどまり、「菅総裁」の動きは、加速した(皆が勝ち馬に乗った)。問題は、「菅総裁」が、二階派、麻生派、細田派らの傀儡にならないで済む、自分の意志をどこまで貫けるかに移っていく。

 また、トランプ大統領に、「シンゾーほどではない」と見下されると、圧力のかけっぱなしになるだろう。中国も、尖閣を核に揺さぶりをかけ、見通しがたてば、一気に取りに来るであろう。このような日本の危機に対して、野党は、どう日本を救ってくれるのだろうか。残念ながら、野党は力も無ければ、関心もない。それでも政権をとろうとするのが不思議でならない。

添付は、
産経新聞(2020/08/30)
産経新聞(2020/09/01)
産経新聞(2020/09/02 )





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