2020年1月31日金曜日

(1863)  ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』(0) / 100分de名著

 
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1989年、ビロード革命で体制転換が行われたチェコスロヴァキア。大統領になったのが戯曲家のヴァーツラフ・ハヴェル。ハヴェルは、自身の言葉をいかに用いて「生」を「政治」を、「芸術」を捉えていたのか
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100de名著」 ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』が、23()から始まります。Eテレ。

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
講師は、阿部賢一(チェコ文学者、東京大学准教授)
 
 
<全4回のシリーズ>  いずれも2

【はじめに】  ハヴェルの言葉に秘められた「力」
 
第1回  3日放送/ 5日再放送
  タイトル: 「嘘の生」からなる全体主義
 
第2回  10日放送/ 12日再放送
  タイトル: 「真実の生」を求めて
 
第3回  17日放送/ 19日再放送
  タイトル: 並行文化の可能性
 
第4回  24日放送/ 26日再放送
  タイトル: 言葉の力
 


【はじめに】  ハヴェルの言葉に秘められた「力」

 1989年、チェコスロヴァキアは、比較的スムーズに体制転換が行われ(ビロード革命)、大統領になったのが戯曲家のヴァーツラフ・ハヴェルでした。
 
 共産党主導の政治体制がより深く生活に関わっていた、「絶望」的な時代にあったチェコスロヴァキアにおいて、ヴァーツラフ・ハヴェルが著した『力なき者たちの力』を読んだ人々はある思いを抱くようになったようです。もしかしたら自分にも「力」があるかもしれない。
 
 『力なき者たちの力』では、政治が重要な主題になっています。その一方で、人の「生」すべてに関わるような、より広い意味での「政治」も、独自の観点から論じられています。たとえ「政治」を俎上に載せるとしても、文学者ハヴェルは、さまざまな場面で使われている「言葉」を取り上げ、その本質を「言葉」を通して考察し、「言葉」によって表現しています。
 
 「文学者」としてのハヴェルが、自身の言葉をいかに用いて「生」を「政治」を、「芸術」を捉えていたのか。今回この本を読み解いていく目的は、ハヴェルを「政治家」として評価することではありません。
  
<出典>
阿部賢一(2020/2)、ヴァーツラフ・ハヴェル『力なき者たちの力』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

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