2019年8月11日日曜日

(1691)  フラストレーションとストレス / くわえた枝のせいで家に入れない犬(2)

 
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(K0832)  すまコミュニティビジネス大学(6-2) 場の事例とその後の展望 <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/08/k0832-6-2.html
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(1685)  くわえた枝のせいで家に入れない犬(1) / 二つの欲求
http://kagayaki56.blogspot.com/2019/08/1685-1.html
で、「1分程度の動画ですが、ずっと見ない方がよいと思います。フラストレーションが溜まってしまいます。」と書きました。
 意味を厳格に考えることなく「ストレス」ではなく「フラストレーション」という言葉を使いました。いずれも不愉快なものですが、その違いを知ることにより、対策することができます。
 


1.   「フラストレーションが溜まった状態」と「ストレスが溜まった状態」の共通点
 矛盾から発生した「心の平穏の喪失」(イライラ、モヤモヤなど)


2.   フラストレーションとストレスの相互作用

2.1.  フラストレーションが溜まっているとストレスを貯めやすくなり、ストレスが溜まっているとフラストレーションを貯めやすくなる
2.2.  フラストレーションとストレスのダブルパンチを浴びると、精神的にズタズタになる
 

3.   処方箋(1)

3.1.  フラストレーションの処方箋とストレスの処方箋は違う
3.2.  適切な処方箋でないと問題解決しないどころか、悪化することもある
3.3.  フラストレーションとストレスとを見分けることが大切
 

4.   フラストレーション
 内側に持っている複数の欲求が矛盾することにより発生する

4.1.  『お菓子が食べたいけれどダイエット中だから食べられない』
 「お菓子を食べたい」というその人の生理的欲求と「ダイエットしたい」というその人の意思の欲求が両立しないために発生する。

4.2.  『あの人は嫌いだけれども、親切にしなければならない』
 「あの人は嫌いだ」というその人の好き嫌いの感情と「人には親切にしなければならない」というその人の信条とが両立しないために発生する。

4.3.  いずれもその人の内側にあり、第三者が関与する余地がない
 

5.   ストレス
 外から圧力がかかり、「心の平穏」を奪う

5.1.  いじめにあって辛い
 いじめは外からの圧力で、いじめる人が変わるか、いなくならないと解消しない。直接変えられるものではない(外への働きかけが必要。外は必ずしも思い通りには変わってくれない)

5.2.  蒸し暑くて大変だ
 これもストレスの一種。蒸し暑さも外からの圧力で、本人の努力で変えられるものではない(エアコンを付けたり、居場所を移動したりして、違った環境にわが身を置くという対策はできる)。
 

6.   処方箋(2)

6.1.  フラストレーションなのかストレスなのかを見分ける

6.1.1. 内側の欲求が関与していたらフラストレーション
6.1.2. 外側の圧力が関与していたらストレス
 
 
6.2.  フラストレーションの処方箋

6.2.1. 内側で矛盾しフラストレーションを引き起こしている要因を見究める
 例: 「お菓子を食べたい」というその人の生理的欲求と「ダイエットしたい」というその人の意思の欲求
 
6.2.2. 個々の要因に対処する

   「お菓子を食べたい」というその人の生理的欲求
 カロリーの低いものを食べるなど

   「ダイエットしたい」というその人の意思の欲求
 食べても太らない体づくり(基礎代謝を増やす)など
 
6.2.3. 矛盾する要因間で折り合いをつける
 「ダイエットしたい」という欲求がとても強いと自覚したら「お菓子を食べたい」が弱まるとか、「お菓子を食べたい」という欲求がとても強いと自覚して「ダイエットしたい」の到達レベルを甘くするとか。
 

6.3.  ストレスの処方箋

6.3.1. ストレスを引き起こしている要因を特定する
 例: 「いじめ」にあって辛い
 
6.3.2. 要因に対処する
 いじめを無くすように対策する。いじめについては、これが大切。逆に、排除するのが適切でない要因もある。
 「受験勉強が辛い」というストレスがあるとして、ならば「受験勉強しなければよい」と単純に結論付けることはできない。受験勉強をしなければ進学できない。それでよいのか。
 「辛いけど受験勉強を頑張る」か、「進学をあきらめて受験勉強しない」か、どちらを選択しますかという課題に変わる。でも多分「どちらも嫌だ」となり、そうするとストレス問題がフラストレーション問題に移行する。
 
6.3.3. ストレス自体が悪いわけではない
 ストレス自体が悪いのではなく、ストレスを受けて生きにくくなるところに問題があります。ストレスがないとやる気が起こらず、適切なストレスは効率を上げます。長島選手は天覧試合というストレスのかかる場面でホームランを打ちます。ストレスを活躍の源泉としています。ストレスが良いものになっています。
 
6.3.4. いじめを受けてもストレスを感じにくくする
 事項「共通」を参照
 
 
6.4.  共通
 フラストレーションにもストレスにも役立ちます。
 
6.4.1. ストレスコーピング
===== 引用はじめ
 ストレスの基にうまく対処しようとすること。問題焦点コーピングと情動焦点コーピングに分けられる。
 ストレスの基(ストレッサー)にうまく対処しようとすることを、ストレスコーピングといいます。
 ストレッサーによって過剰なストレスが慢性的にかかると心身へのさまざまな悪影響が考えられるため、健康を維持するにはうまくストレスコーピングすることが必要になります。
 ストレスコーピングの方法は、大きく以下の2つに分けられます。
         問題焦点コーピングストレッサーそのものに働きかけて、それ自体を変化させて解決を図ろうとすること
(例:対人関係がストレッサーである場合、相手の人に直接働きかけて問題を解決する)
  情動焦点コーピングストレッサーそのものに働きかけるのではなく、それに対する考え方や感じ方を変えようとすること
(例:対人関係がストレッサーである場合、それに対する自分の考え方や感じ方を変える)
 ストレッサーそのものが対処によって変化可能な場合は問題焦点コーピングが適当で、ストレッサーが対処によっても変化可能でない場合は情動焦点コーピングが適当であると考えられます。
===== 引用おわり
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-068.html
 
6.4.2. レジリエンスを高める
===== 引用はじめ
 レジリエンスとは、「回復力」「復元力」または「弾力性」とも訳され、ストレスと言った外的な刺激に対する柔軟性を表す言葉です。ストレス社会と言われる現代において、レジリエンスは心身ともに健康を保ち、仕事で成果を出すために必要な要素として注目され続けています。今回は、そんなレジリエンスについての基本とレジリエンスによってもたらされる効果、またレジリエンスを高める要素をご紹介します。
===== 引用おわり
https://achievement-hrs.co.jp/ritori/?p=2526
 

<出典>
フラストレーションの意味とは? ストレスの違いと「溜まる」とは
https://www.trivia3.com/stress-chigai


 

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