2019年6月27日木曜日

(1647)  小松左京『小松左京スペシャル』(1-1) / 100分de名著

 
◆ 最新投稿情報
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(K0788)  生き続けることの苦しさ <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/06/k0788.html
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第1回  1日放送/ 3日再放送
  タイトル: 原点は「戦争」にあり--『地には平和を』
 

【あらずし】
===== 引用はじめ
 昭和2010月末の志賀山中、15歳の少年である河野康夫は、学徒で編成された本土防衛特別隊「黒桜隊」の少年兵として米軍の本土上陸作戦に抵抗する戦いの中にいたが、本隊よりはぐれ、1人山中をさまよっていた。そして絶望的な戦いの中で食糧を得るために米軍の弾薬集積地を襲うが、撃たれて瀕死の重傷を負う。最期を悟り、手榴弾で自決しようとするが、謎の人物に助けられた。彼は自らを「Tマン」と名乗り、「この歴史は間違っている。したがって本来の歴史に修正するのだ」と康夫に告げる。「日本人が全て悠久の大義に生きることのどこが間違っている」と反撥しなおも自殺を図る康夫だが、Tマンの言う「本来の歴史」が実際に起こり得ると悟って戦慄する。
 やがて、本来の歴史に修正された戦後世界で、康夫は妻子と行楽に訪れた志賀高原で、黒い桜を象った見慣れぬエボナイト製の胸章を見つける。彼はそれを手にしたとき、「この世界」について何故かおぞましい腐臭を感じるのであった。
 この作品は、815日の終戦を決めた御前会議でクーデターが発生し、主戦派が政権を奪取することで本土決戦が起こる「もう一つの歴史」を作ろうとした5000年後の世界から来た時間犯罪者と、それを阻止しようとした時間パトロールの物語である。
===== 引用おわり
Wikipedia『地には平和を』
 


【テキストの項目】
(1)  SF作家、小松左京の誕生
(2)  書かなければならない小説
 



<出典>
宮崎哲也(2019/7)、小松左京『小松左京スペシャル』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

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