2019年4月28日日曜日

(1584) 『平家物語』(0) / 100分de名著

 
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(K0725)  お一人さまで「家で逝く」幸せな最期は存在する <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/04/k0725.html
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 5月の「100de名著」『平家物語』が、5月6日()から始まります。Eテレ。

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
講師は、安田登(能楽師)
 


<全4回のシリーズ>  いずれも5月

【はじめに】  鎮められるのは誰の魂か
 
第1回  6日放送/ 8日再放送
  タイトル: 光と闇の物語

 「祇園精舎」の段に続いて語られるのは、平家全盛のきっかけとなった出来事(殿上の闇討)。忠盛は58歳で亡くなり、清盛が後を継いだ。清盛は、後白河天皇側について(保元の乱・平治の乱)、出世の階段を上り始める。そんな中「平家の悪行のはじまり」と言われる事件(殿下乗合)が起こった。
 

第2回  13日放送/15日再放送
  タイトル: 驕れる者久しからず

 第2回では、平家の栄華に翳りが見えはじめる場面から、清盛の死までを見ていきます。闇の力を持っていたはずの平家がなぜ衰えていくのか――。組織論という観点からも興味深い部分です。また、清盛の死の描かれ方からは、『平家物語』が成立した時代の宗教観をうかがい知ることができます。
 

第3回 20日放送/22日再放送
  タイトル: 衰亡の方程式

 清盛を失った平家は、このあと木曽義仲との戦いに敗れ、とうとう都落ちすることになります。今回は木曽義仲と平家の没落、そして、その義仲が頼朝派遣軍に討たれるという、源氏と平家双方の運命を追っていきたいと思います。
 

第4回 27日放送/29日再放送
  タイトル: 死者が語るもの

 平家を都から放逐した木曽義仲も討たれ、物語はいよいよ「平家軍」対「頼朝派遣軍」の本格的な戦いへと突入します。
 


【はじめに】 鎮められるのは誰の魂か

 能という芸能は『平家物語』から多大な影響を受けています。 … 『平家物語』と能は、戦いで命を落とした人や、この世に思いを残していった人の霊を鎮魂するという、共通の役割を持つ芸能でもあります。
 「鎮魂」と言うと、平家の人々などの死者の魂を慰めるだけだと思いがちですが、しかし、それは生きている私たちの魂をも鎮めるものなのです。
 
 普段は思い出さないような過去をそのままにしておくと、あるときその思い出が自分に押し寄せて自分の人生を駄目にすることがあるそうです。たとえば、突然やる気がなくなったり、急に仕事を辞めたくなったり。
 能を観ていると、普段は思い出しもしないような過去の記憶がふと意識の表面に現れることがあります。その衝動が激しすぎる場合に、おそらく起きていることが不可能になって、寝てしまいます。そして、目が覚めると、不思議とスッキリしている。これは、切り捨てた自分の魂が鎮められたのではないでしょうか。
 


<出典>
安田登(2019/5)、『平家物語』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

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