2018年10月13日土曜日

(1390)  モンゴメリ「赤毛のアン」(3-2)(解説3) / 100分de名著

 
      最新投稿情報
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(K0531)  認知症薬に挑む(下)血液検査によるアミロイドベータ(Aβ)検査法 <認知症>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0531.html
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第3回  15日放送/ 17日再放送
  タイトル: 異なる価値を認め合う
 
放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
 


ここでは、5個のテーマを取り上げます。
 
A)  イースターエッグの考え方
B)  独学こそが本来の学びのあり方とも言える
C)  個性を育てる
D)  自己肯定を育てよう
E)  インフルエンサーとしての資質


【展開】
 

A)  イースターエッグの考え方

===== 引用はじめ
 イースターエッグの考え方は、何かプロジェクトがある時、それを誰にも言わないで、自分だけで進めるということです。自分が何をやっているのかが世の中に知られるのは、それが達成された時だけ。ということは、達成できなければ、承認という報酬を得ることができない。したがって、ただ努力するよりほかはないという状況に置かれるわけです。
===== 引用おわり
 

B)  独学こそが本来の学びのあり方とも言える

===== 引用はじめ
 モンゴメリの文章修業の経緯をたどってみると時、彼女が偉大なる独学者の系譜に連なる人物であると感じます。

 脳の学びの潜在力をもっともよく引き出すのが、独学なのです。自分自身で価値判断を設定して、それをクリアーする努力を続ける。これが独学者の条件です。
===== 引用おわり
 

C)  個性を育てる

ミス・ステイシーの教育について

===== 引用はじめ
 個性というのは長所と短所が表裏一体となったものです。「自分の個性を生かそう」と発破をかけるばかりで、誰も「相手の個性を受け入れよう」としなければ、どんな個性も生きようがありません。異なる個性同士が集まって、それぞれ自分の個性を発揮しながらひとつのまとまりを成すのが社会です。
 いまの日本の教育に欠けているように思われるこのような視点が、すでに『赤毛のアン』に描かれていたことに気づく時、モンゴメリは教育者としても素晴らしい人物だったのではないかと感じるのです。
===== 引用おわり
 

D)  自己肯定を育てよう

===== 引用はじめ
 悪さをしようが勉強ができなかろうが、無条件で自分を認めて100パーセント受け入れてくれる大人の存在があってはじめて、子どもは自己肯定感を高めることができるのです。

 アンが安全基地を手に入れ、厳しく躾けるマリラと大甘のマシュウに育まれて、自己肯定感を次第に増していく様子は、すでにご覧いただいた通りです。
===== 引用おわり
 

E)  インフルエンサーとしての資質

===== 引用はじめ
 アンはまさにインフルエンサー(他者や社会に影響を及ぼす人や事物)です。
 引っ込み思案なマシュウは、 … 妹のマリラに意見するようになったり、アンに贈り物としてパフスリーブの服まで用意するようになりました。
 お堅くて冷たく、感情を表に出そうとしたマリラも、声をあげて笑うようになったり、…
 ギルバートは、アンのおかげで勉強に精を出すようになり、また良い人間だと認めさせたいという思いで高潔な青年に成長していくのです。
===== 引用おわり
 


<出典>
茂木健一郎(2018/10)、モンゴメリ「赤毛のアン」、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

  「初恋」に続いて「卒業」も
  『赤毛のアン 卒業』 112日より、全国順次ロードショー
  http://anne-movie.jp/part3/


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