2018年7月18日水曜日

(1303)  (20) 巖谷小波『日本昔噺』 / 「明治の50冊」

 
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(K0444) 「母さん、ごめん。」著者に聞く介護の実態 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/07/k0444.html
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(1)  『日本昔噺』シリーズとは
(2)   子供が楽しめる純粋な読み物を目指した
(3)   ファンタジーがある
(4)   今も広く児童文学に受け継がれている書き方
 


【展開】
 
(1)  『日本昔噺』シリーズとは

===== 引用はじめ
 『日本(にっぽん)昔噺(むかしばなし)』シリーズは、日本で初めて昔話を子供のための読み物として書き換えた作品だ。作者の巖谷小波(いわや・さざなみ)は明治24年、日本初の創作児童文学『こがね丸』を、当時の新興出版社であった博文館から刊行している。

 「猿蟹合戦」「舌切雀」「物臭(ものぐさ)太郎」などを書き継いだシリーズは好評を博し、全12冊の予定が24冊になり、29年に完結した。
===== 引用おわり
 

(2)   子供が楽しめる純粋な読み物を目指した

===== 引用はじめ
 第1作「桃太郎」を27年に刊行した。坪内逍遥が書いた序文には、「寓意の明(あきらか)ならざるを咎(とが)むる勿(なか)れ」とある。
 当時、子供の読み物は分かりやすい教訓(寓意)が含まれるべきだという意識が強かった。そうした風潮の中、子供は子供らしくという考えから小波は、子供が楽しめる純粋な読み物を目指したのだ。
===== 引用おわり
 

(3)   ファンタジーがある

===== 引用はじめ
 常に現実の子供を見て、どんな話だったら楽しめるか考え続けた人だった。また、嘘らしい嘘、今でいうファンタジーを信じられる子は、将来、大きな理想を掲げられる子になると語っているのが、小波の素晴らしいところ。
===== 引用おわり
 

(4)   今も広く児童文学に受け継がれている書き方

===== 引用はじめ
 テンポよく話を進め、反復を用いてリズムを持たせ、擬態語や言葉遊びを駆使した「お伽式」の書き方は、今も広く児童文学に受け継がれている。
===== 引用おわり
 


【プロフィル】巖谷小波(いわや・さざなみ)
 明治3(1870)年、東京生まれ。本名・季雄(すえお)。20年、17歳で尾崎紅葉らの文学結社、硯友(けんゆう)社に入り、漣(さざなみ)山人(さんじん)の筆名で小説を発表。24年に博文館の少年文学シリーズの第1編として『こがね丸』を発表。「少年世界」など多くの子供向け雑誌の主筆を務めるかたわら、『日本昔噺』『日本お伽噺』『世界お伽噺』などのシリーズをまとめた。昭和8(1933)年、63歳で死去。
 


<引用>
巖谷小波「日本昔噺」 受け継がれる「お伽式」
【明治の50冊】(20) 産経新聞(2018/07/16)
 
(20)巖谷小波「日本昔噺」 受け継がれる「お伽式」
https://www.sankei.com/life/news/180625/lif1806250018-n1.html
(添付写真はこのサイトから転載)


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