2018年5月24日木曜日

(1247)  気になる白鵬の「胸の汗」

 
      最新投稿情報
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(K0388)  定年後も働く(2)退職者復職制度 <高齢期の仕事>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/05/k0388-2.html
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 新聞の投稿欄で、気になることが書いてあった。
 
===== 引用はじめ
 テレビ桟敷で観戦していて気になることが一つある。制限時間になった際の横綱白鵬の所作だ。ささいなことかもしれないが、タオルで顔やわきの下などの汗を拭き取るとき、胸の部分の拭き取りが十分でなく、いつもそこだけ光ったままの状態で仕切りに入っている。ちなみに他の力士には見られないことだ。
===== 引用おわり
 
 確かに、テレビで観ていて、汗が多いなと思ったことがある。
 
 

 因みに、「白鵬」「汗」で検索したら、沢山ヒットした。

  女子だけど大相撲大好き:白鵬に汗拭き問題や懸賞金の受け取り方を問う
  なぜ、白鵬は汗を拭かないのですか?(あれだけ汗をかいていたらヌルヌル
  白鵬の禁じ手はかちあげだけではないと指摘 汗を拭かず滑らせる ...
  白鵬「かちあげ」だけじゃない禁じ手は「滑る汗」
  【大相撲】玉鷲 白鵬に敗れ悔しがる「汗ぐらい拭いてほしい」
 
 
 評判が悪い。多くは「横綱の品格」を問題にしている。「禁じ手」という言葉も見られる。
 


 かつて、「秋山成勲のヌルヌルローション事件」というのがあった。

===== 引用はじめ
 実力からしても戦前から秋山有利とされていたが、結果は秋山の反則によるノーコンテストとなった。反則理由としては秋山が全身にローションのようなものを塗っており、身体を掴ませないように仕込んでいた。

 後に桜庭和志は、
『試合を公平な立場でやりたかった。組み技出身の選手がオイルとかローションを塗られてしまうと相手が掴めないのは当然ですし、レスリングでは身体に何か塗ってはいけないのは当たり前のこと。これだと公平に試合ができない。何よりもお客さんを喜ばすことができない。』
とヌルヌル事件について話している。
===== 引用おわり
https://kakutounokamisamanoko.com/akiyama-nurunru/
 

 白鵬がオイルとかローションを塗ることまではしていないだろうが、汗を拭かないと近い効果がでる。「試合を公平な立場で」できなくなる。
 


 白鵬が汗をふかないのが故意かどうか、私には分からない。仮に故意だと仮定した場合、私は少し違った見方をした。
 
 キーワードは「横綱の品格」ではなく、「書かれていないルール」だ。
 


 「汗を拭かなければならない」というルールは相撲に多分ないが、普通の日本人の感覚では、汗を拭くのは当然だろう。つまり「書かれていないルール」があって、日本人はそれに従うけれど、白鵬は従わない、ということが起こっている。「書かれていないルール」を守る日本人は、世界の中では少数派だろう。白鵬は元々日本人ではないのだから、「書かれていないルール」を守らなくても不思議ではない。
 
 しかしながら、相撲は日本の伝統的なものであり、それ故「書かれていないルール」も守ることが前提になっている。横綱白鵬は「書かれていないルール」も守らなくてはならない。
 


 日本人なら生まれながら「書かれていないルール」も守る、ということはないだろう。日本の文化の中で育っていくうちに、そうなっていった。
 
 白鵬が日本に来たのは15歳の時で、それまではモンゴルの文化で育ってきた。
 


 白鵬が角界に入ってから横綱になるまでに、「書かれていないルール」でも守らねばならない、と親方が教育できなかったことに、問題があると思う。
 
 「品格を持ちなさい」と言われても、どうすればよいか分からない。「汗を拭け」とはルールとして書いていないけれど、それは守らなければならない「書いていないルール」だから、それを守りなさい。とても単純なことだ。これが出来ていないところに問題があると思う。
 

 国際社会で必要なアプローチだと思う。
 
 「品格」を外国人に要求するならば、「品格をもて」と言うばかりではなく、どのようにすれば「品格」に近づけるかを具体的に示さねばならないだろう。それでも白鵬が汗を拭わなければ、「白鵬は横綱として品格がない」。
 


<出典>
鷺柳一、気になる白鵬の「胸の汗」
【談話室】産経新聞(2018/05/24)


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