2018年5月6日日曜日

(1230) 「生きがいがある(P)」状態 / 神谷美恵子『生きがいについて』(C) / 100分de名著

 
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(K0371)  老々介護が過半数 <介護>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/05/k0371.html
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 以下は、よく引用される部分である。
 
===== 引用はじめ
 生きがいということばの使いかたには、ふた通りある。この子は私の生きがいです、などという場合のように生きがいの源泉、または対象となるものを指すときと、生きがいを感じている精神状態を意味するときと、このふたつである。このうち、あとのほうはフランクルのいう「意味感」にちかい。これをここでは一応、「生きがい感」とよぶことにして、前のほうの「生きがい」そのものと区別して行きたい。
===== 引用おわり
 
 これを、箇条番号をつけてくくりなおす
 
0.   生きがいということばの使いかたには、ふた通りある。

1.   【「生きがい」そのもの】この子は私の生きがいです、などという場合のように
1.1.  生きがいの源泉、
1.2.  または対象となるものを指す。

2.   【「生きがい感」】生きがいを感じている精神状態を意味する。フランクルのいう「意味感」にちかい。
 
 

ここで、「1.1. 生きがいの源泉」がまさに、本物の『生きがい』に通じる。
 

「生きがい」は「内面性」と「外面性」に分けて考えるとよさそうである。

  「内面性」としては、「2.【「生きがい感」】生きがいを感じている精神状態」が該当し、これは「生きがいがある(P)」状態である。

  「外面性」としては、「対象となるもの」に該当する。
 

「生きがい」を考える時、「生きがい感」のような「内面性」だけではなく、「対象」のような「外面性」も考える必要があろう。
 


出典
若松英輔(2018/5)、神谷美恵子『生きがいについて』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)


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