2018年2月22日木曜日

(1157) 「介護される人」も「介護する人」も幸せになるために

 
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(K0298) 催し物情報(20) <催し物紹介>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/02/k029820.html
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 Facebook友達のHisako Nakayama  さんから、前回の私の書き込み(1155)にコメントをいただいた。

===== 引用はじめ
 先日お訪ねした友人のお母様。亡き母の親友で昨年秋に亡くなったIさん。優しい娘の介護のおかげで認知も余り出ないで穏やかな老後を送られているのを拝見してお幸せだなと思いましたが、難しいと思いました。
 独身の娘で健康だから。何より優しいから出来た事。そう言うサービスはあり得ないから。
===== 引用おわり
 


 大切なことなので、整理しておきたい。


先ず、誰が介護をするか、整理する。
(1)     肉親や友達やご近所
(2)     社会 … 「介護の社会化」
 

 介護保険法は、(1)に限界があるので、(2)の仕組みを作ったもの。これはこれで必要なことだが、少なくとも、あと二つの仕組みが必要だと思う。
 

【仕組み1】 (1)を支える仕組み

 どちらが幸せかというと、(2)より断然(1)だと思う。介護される人も近しい人から介護される方が幸せだし、大切な人を介護したいと思う人も多いことだろう。しかし、介護する人の生活や人生に大きな制約をもたらす介護や、介護する人が潰れてしまいそうな大きな負担を伴う介護もある。「介護される人」を支える仕組みだけではなく、「介護する人」を支える仕組みも欲しい。
 「介護の社会化」は、不幸せな人を作らない仕組みとして機能していると思う。さらに突っ込んで、「介護する人」を支えることにより、「介護される人」も「介護する人」も、より幸せになれる可能性がうまれてくるのではないだろうか。
 

【仕組み2】 (1.5)の介護

 介護保険は「介護の社会化」と言われているが、同時に「介護の事業化」でもあると思う。公共自ら行う介護を手放した時、誰かがそれを担わなければならない。それを継続できるようにするために、組織あるいは個人が、事業あるいは仕事として取り組めるようにした。社会福祉法人(社会福祉事業を行うことを目的として、この法律の定めるところにより設立された法人)や老人福祉施設などが安定した事業を行えるように、ケアマネージャー(介護支援専門員)や介護福祉士などが、職業として家族を養うだけの給料を得られるように、様々な施策が必要だろう。
 それはそれで良いのだが、福祉を企業化すると、企業論理にのらない部分の福祉(例えば、介護保険では、本人の食事を提供できるが、介護している家族の食事は提供できない)が手薄になってしまうのではないか。

 ボランティア精神に基づく介護を考えたい。対象を直接見知った人だけに限定せず、個人やボランティア団体が介護の領域に関わり、事業体により提供される介護の手薄な部分を補完する。それを(1.5)の介護と名づけた。そのような介護が普及してきたとき、それが真の「介護の社会化」になるのではないだろうか。

 

 介護保険法が、いけないとは思っていない。「介護保険法ができたからそれでよい」とするのは、いけないことだと思う。介護保険法の先に、いくつかの仕組みを作っていくことが必要だ。

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