2017年7月4日火曜日

(924)  「現状認識(仮説)」と3つの行動方向


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(K0065) 支援者として言ってはいけない言葉(ストレス・PTSD) / 「生きづらさの中を生きる」(4-2) <心の健康>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/07/k00654-2.html
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まず「現状認識(仮説)」する。「現状を私がこのように認識しています」ということであり、現実かどうかはわからない。現実に近づけることができるが、どこまでいっても仮説の領域を出ないのが普通。「認識している現状」は「現実」そのものではなく、仮説にすぎない。
 

「現状認識(仮説)」を確認した後、3つの行動方向に分かれる。

(1)     「現状認識(仮説)」を検証あるいは精緻化する
「現状に関する私の認識」が本当に正しいか、さらに確認する。あるいは、さらに詳しくしらべる。

(2)     「現状認識(仮説)」の「現状」変更へ働きかける
「私の認識している現状」を変えようと働きかける

(3)     「現状認識(仮説)」を前提として、行動する
 「私の認識している現状」を認めた上で、最善の行動をする。
 

*1 3つの可能性があることを知っていて、その中から主体的に選ぶ

*2 自分のしていることが、3つのうちのどれにあたるか意識しておく

*3 1つを選んで行動し、違うぞと感じた、あるいは、行き詰ったら、別の行動を探る

*4 複雑になるが、同時進行もあり得る

*5 無自覚に3つの行動が混在すると、わけがわからなくなる

 

例1 明日はハイキングの予定だが、雨が降りそうだ

(1)     「現状認識(仮説)」を検証あるいは精緻化する
最新の天気予報を確認する、ハイキングの場所のスポット天気予報を調べる、など

(2)     「現状認識(仮説)」の「現状」変更へ働きかける
明日、雨が降らないように働きかける … このケースでは意味がない

(3)     「現状認識(仮説)」を前提として、行動する
ハイキングの計画を変更する、雨具を準備する、など

 
例2 私は彼女を好きだが、どうも彼女は私を嫌っているようだ

(1)     「現状認識(仮説)」を検証あるいは精緻化する
本当に彼女は私を嫌っているのか? 直接聞いてみる、彼女に親しい人に聞いてみる、よく観察してみる、など

(2)     「現状認識(仮説)」の「現状」変更へ働きかける
私を好きになってくれるよう働きかける。積極的にアプローチする、プレゼントする、など

(3)     「現状認識(仮説)」を前提として、行動する
彼女をあきらめて、別のことに目を向ける(失恋を忘れたいので仕事に専念する)、別の恋人を探しに行く、など

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