(894) 悪条件に文句を言う

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(K0037)　夫の突然死　／　新しい人生が始まった(11)　＜死に臨む＞
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/06/k003711.html
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井村雅代さんの「『人を育てる』～あなたが変わるまで わたしはあきらめない～」という講演を聞いた。聞きどころ満載だった。「悪条件に文句を言う」という観点に絞り、再構成した。

　
　

　リオ・オリンピックは最悪のオリンピックだった。先ず、水回りと食事。トイレの水が出ない、シャワーを浴びると急に水になる。パンを二つに割ると粉が出る。品質管理が全くできていない。私は選手らに言った。「皆一緒。この環境の中から金メダリストが出る」

　プールは藻で緑色になった。微生物が発生し、衛生上の問題もある。その対策として練習用のプールの水を移し、結果として練習用プールが使えなくなった。こんなことは、日本のどんなに小さい大会でもありえない。使えたのは、25m*15m*3mの小さなプール一面のみ。競技するプール（50m*20m*3m）よりはるかに小さい。これを100人の選手が使う。まともな練習もできないし、十分な時間もとれない。私は選手らに言った。「皆一緒。この環境の中から金メダリストが出る」

 

　文句を言う人には、力が余っている。本当に苦しくなったら黙る。黙って、自分がどうやってくぐりぬけるか必死になる。

 

　崩れないチームは、崩れない。最も崩れなかったのがロシアで、次に崩れなかったのが日本だった。日本のチームは、鍛え抜かれていた。多くのチームは、総崩れになった。

　日本チームは、日本での練習通りの出来栄えで、銅メダルを獲得した。

https://www.youtube.com/watch?v=Zl3DP4AHmhE

 

以上は、聞いた話。

以下は、私が考えたこと。

 

　もしも、練習用プールが使えたら、崩れたチームは崩れなく本来の実力が出た。日本はもともと崩れない演技ができていたので練習プールが使えていてもあまり変わらない。

　もしも、練習用プールが使えていたら、負けていただろう。

 

　練習用プールが使えなかったのは、結果的には、日本にとってピンチでなくチャンスだった。

　チャンスになったのは、日本か厳しい練習をしてきた、おかげである。

 

　悪条件に文句を言っているチームは、力を余したままで勝てない。

　鍛え抜かれていないチームは、悪条件では実力を出せず、勝てない。

  文句を言っている余裕があるなら、黙って練習しよう。