2017年1月21日土曜日

(759) 家族とは、何か


全体の見通しがはっきりしないまま、考えながら書き、書きながら考えている。

『家族』が重要な概念だと、私の勘は言っている。

 
家族はどのように定義されているか。

YAHOO! JAPAN 知恵袋の“「家族」とはどこまでの範囲の人を指すのですか?”という質問に対するベストアンサーでは、「法律」「ケータイの契約」「世間な一般の認識」の3面から説明している。

    法律的にはあまり「家族」という言葉は使われません
民法などにも「親族」の定義はあっても、「家族」はありません。
ただし、育児介護休業法には「家族」の定義があり、その法律によれば、「配偶者(事実婚含む)」・「父母」・「子」・「労働者が同居し、かつ、扶養している祖父母、兄弟姉妹及び孫」・「同居の親族」が『家族』に当たります。

    ケータイの契約については、ケータイ会社の説明参照

    世間一般の認識は、第50回国民生活白書に詳しく書いてある

「第1章          家族のつながり」の中から、二つの図を添付する。
1-1-1図 「家族」の範囲は直系の親族、配偶者、兄弟と考える人が多い
1-1-2図 家族には精神的なやすらぎを求める人が多い
 

 

要旨としては、

  同居別居にかかわらず、親、子ども、祖父母、孫などの直系の親族と、配偶者、兄弟(姉妹)までを「家族」の範囲ととらえる人が多い

  家族の役割は大きく分けて、一般的に「休息・やすらぎを得ること」、「子どもを生み育てること」、「相互扶助」、「生活の糧を得ること」の四つがあると言われている。アンケート結果から、「休息・やすらぎを得ること」、「子どもを生み育てること」、「相互扶助」の三つの役割をとりあげることにした

 

この第50回国民生活白書は、少し古いが(平成19年版)、「つながりを築く豊かな国民生活」が副題で、なかなか興味深い。

 
 全体の構成は、

はじめに
第1章         家族のつながり(P915
第2章         地域のつながり(P6174
第3章         職場のつながり(P127132
むすび つながりが築く豊かな国民生活(P201204

 
 第1章の構成は、

1章 家族のつながり
1節 家族のつながりの変化と現状
1.家族のつながりが意味するもの
2.家族のつながりの変化とその背景
1)家族行動の個別化
[1] 家族で一緒に過ごす時間の現状
[2] 家族とのつながりが薄い層はどこか
[3] つながりを持てない背景
  (2)離れて暮らす家族の増加
    [1] 別居化の進展
    [2] 別居家族間の付き合い方の変化

2節 家族のつながりの変化による影響
1.精神的やすらぎへの影響
2.家庭における教育力の低下
3.子育て負担の偏り

3節 家族のつながりの再構築に向けた新たな動き
1.家族と過ごす機会や時間を増やす取組
2.地域の支援により、家族の機能を高める取組
3.家族の一体感を高める取組

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