2016年12月6日火曜日

(714)  「仕事に対する熱意と誠実さ」


刺激をいただいて、あれこれ考えるのは、とても楽しい。

 
読み直して、すごいなと思った。

 
> 正規軍の方々が自分の立場を再確認し、組織目標を具体的に示し、正規・非正規関係なく集団をいかにまとめっていくかを念頭におき、自発的に誠実に行動していただくよう、非力ながら少しでも導きたいものです(Facebook 松嶋 剛史さん11/29

 
> ただ、私は能力もある正規のものが、給料だけ一人前にもらって、仕事に対する熱意と誠実さがない、その輩を何とかせんとあかん思いで書きました(Facebook 藤波12/2 に対する松嶋 剛史さんのコメント)

 
本当にその通りで、熱い思いを感じた。
言うだけではなく、実践されてきたことは、すごい。

 

 
私ならどうするかなと考えたら、多分「導く」から逃げてしまうだろうなと思った。


私なら、次の二つの考え方をするだろうな。ずるいのかな~

(1)   そもそも、そういう人を採用したり、昇格させたりするのが間違いだ。できない人を採用したり、昇格させておいて、何とかしろと言われても、better にはできるが限界がある。精一杯努力するよりない

(2)   「仕事に対する熱意と誠実さ」を持てと説教して、人は変わるものではないと私は思う(指導で部下を変えるのは中々難しい)。お客さんが喜んでくれて嬉しい、仲間と一緒に頑張るのが嬉しい、より良い仕事ができて嬉しい、仕事を通じて成長していくのが嬉しい、こういう嬉しさがあって、人は「仕事に対する熱意と誠実さ」を持つのではないだろうか。そういう経験をいかにしてもってもらうか

 

「仕事に対する熱意と誠実さ」は達成すべき目標ではなく、条件が整えば、自然に実現するものではないかと思った

 

> 私の考えは今日の競争社会では通用しなく、また難しいですが、成果も大事ですが、個人の努力を一番評価することが出来ればと思っています(前出:Facebook 藤波12/2 に対する松嶋 剛史さんのコメント)

 二つ、難しさがあると思った。


(1)   仕事をその人がどのように位置づけているかで話は変わると思う。大きく、稼ぐ手段としての仕事と、自分の人生を意味あるものとする仕事に分けてみる。

前者にとっては、できるだけ効率よく稼ぐことが大切で、「仕事に対する熱意と誠実さ」はむしろ邪魔だと思う。その人にはできるだけ効率的に働いてもらえば会社として役立ち、それに見合う給料アップをすればよい。「仕事に対する熱意と誠実さ」は求めず、だからそれが必要のない仕事をしてもらえばよい。重要な仕事は、任せにくい。

後者にとっては、「仕事に対する熱意と誠実さ」は、その個人にとっても会社にとっても好ましいことであり、矛盾は生じない。「仕事に対する熱意と誠実さ」を求め、それが必要な仕事をしていただきたい。

 
(2)   成果を出さない個人の努力を評価するのは、微妙だと思う。

「成果を出さない個人の努力」は、会社にとっては必要ない。成果を出してもらわないと意味がない。ただ、成果とは何かは、よく吟味しなければいけない。

営業努力をして受注直前までいったが、別の要因で失注した場合、「失注したから成果がない」ではなく、「受注直前までいったので成果があった」という評価が好ましい。「成果主義」はここを無視しているので、うまくいかないのだと思う。ただし、成果の測り方が難しい。

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