賭博を多面的に見ていく。
賭博を、経済システム上で検討したのが4、個人経済上で検討したのが5、人生上で意味を検討したのが6である。
4.経済システムの一歯車としての賭博は意味がある
5.管理された賭博においては、トータルすると必ず損をする
6.人生そのものが賭博であり、最大の賭博は結婚である
4.お経済システムの一歯車としての賭博は意味がある
金が循環すると景気が良くなる。回らないお金は、お金持ちがため込んでいる。それを賭博で使ってもらうことは良いことである。金持ちには、どんどん賭博して、どんどん損をしてお金を回していただきたい。もっとも、賭博するより、慈善事業を支援したり、芸術振興に寄与したりしていただければ、もっと嬉しい。
なお、生活保護者が税金からお金をもらい、パチンコにつぎ込むのは、経済システムの観点から見ても好ましくなく、ほどほどにしていただきたい。
5.管理された賭博においては、トータルすると必ず損をする
管理された賭博においては、必要経費(競馬においては、騎手や馬主への手当や賞金、競馬場の建設・維持管理費、馬券売り場などの人件費、等々)を賄い、胴元が利益を確保し、残りを分配するので、トータルすると、賭けた人は必ず損をする。
宝くじは、「数多い小さな損」と、「数少ない大きな得」との組み合わせである。小さい損は気にならず、大きな得は気になるので、お買い得感はあるかもしれないが、確率も考慮した期待値では、必ず損をする。
掛け金の戻り率から言えば、宝くじを買うより競馬の方が断然よいらしい。トータルするといずれも損することには変わらない。宝くじは大損するが、競馬の方がましである。なお、大損してもよいから宝くじで夢を買いたいという人は、買えばよい。個人の自由である。大得する可能性は、ゼロではないのも事実である。
6.人生そのものが賭博であり、最大の賭博は結婚である
人生の過程において、いくつかの分岐点があって、影響が大きいにも関わらず、情報不足のまま決めねばならない。これは一種の賭博である。
その賭博に勝って、結婚して幸せな人生を送る人もいるが、負けて不幸せな人生を送る人も、少なからずいる。人生における最大の賭博は、結婚である。
きわめてリスキーなのに、人びとは喜々として結婚する。人類繁栄のために、神様は人間をバカにつくったのだろうか(笑)
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