2016年9月27日火曜日

(644) 人間・行為・感情の3点セット


 人間・行為・感情の3点セットを考える。

    人間:ある人が

    行為:ある行為をした結果

    感情:私の感情が動いた

 

例1:①Aさんは、②私が困っていた時に声をかけてくれて、③嬉しかった

例2:①Aさんは、②私を睨み付けたので、③嫌だった

 

この3点セットに対する私の反応は、どうも普通とは違うようである

私の場合は、二つの場合分けしているようである。

 

【ア】③がポジティブな感情(嬉しい、楽しい、ワクワクする、等々)の場合
 
【①人間】=【②行為】=【③感情】

のセットで記憶される。

そのため、

【①人間】、【②行為】、【③感情】のいずれであっても、一つから他を想起する。

(注)想起:(スル)以前にあったことなどをおもいおこすこと(デジタル大辞泉)

 
例1:①Aさんは、②私が困っていた時に声をかけてくれて、③嬉しかった
において、

  「①Aさん」というキーワードから、「②私が困っていた時に声をかけてくれて」、「③嬉しかった」を思い出す

  「②私が困っていた時に声をかけてくれて」というキーワードから、「①Aさん」、「③嬉しかった」を思い出す

  「③嬉しかった」というキーワードから、「①Aさん」、「②私が困っていた時に声をかけてくれて」を思い出す

 

【イ】 ③がネガティブな感情(嫌だ、辛い、イライラした、等々)の場合
 
【①人間】 / 【②行為】=【③感情】

つまり、【②行為】と【③感情】はセットで記憶されるが、【①人間】は伴わない。

そのため、

【②行為】から【③感情】、あるいは、【③感情】から【②行為】を想起するが、いずれもからも【①人間】は想起しない。また、【①人間】からは、【②行為】も【③感情】も想起しない。

 
例2:①Aさんは、②私を睨み付けたので、③嫌だった
において、
 
  「①Aさん」というキーワードからは、「②私を睨み付けた」も「③嫌だった」も思い出さない

  「②私を睨み付けた」というキーワードから、「③嫌だった」を思い出すが、「①Aさん」は思い出さない

  「③嫌だった」というキーワードから、「②私を睨み付けた」は思い出すが、「①Aさん」は思い出さない

 

【ウ】 【ア】および【イ】から、次のようなことが起こる

同じAさんに関して、

例1:①Aさんは、②私が困っていた時に声をかけてくれて、③嬉しかった(ポジティブな感情)

例2:①Aさんは、②私を睨み付けたので、③嫌だった(ネガティブな感情)

の両方の経験をしたとき、私は、
 
  「Aさん」というキーワードから、ポジティブな感情は思い出すが、ネガティブな感情は思い出さない

  ポジティブな感情から、「Aさん」を思い出す

  ネガティブな感情からは、「Aさん」を思い出さない

 

【エ】 「Aさん」だけでなく「Bさん」、「Cさん」とも、ポジティブな感情・ネガティブな感情の両方の経験をしたとすると、
 
  「Aさん」「Bさん」「Cさん」のいずれのキーワードからでも、ポジティブな感情は思い出すが、ネガティブな感情は思い出さない

  ポジティブな感情から、「Aさん」も「Bさん」も「Cさん」も思い出す

  ネガティブな感情からは、「Aさん」も「Bさん」も「Cさん」も思い出さない

 

要するに、私はとっても幸せな人間である。

もちろん、【ア】【イ】と厳密に分かれるわけではない。しかし、その傾向はある。

 
普通の人は、ポジティブな感情でもネガティブな感情でも、同じような反応をするだろう。

 
なかには、私と逆なパターンの人もいる。

その人は、とっても不幸な人のように、私には思える。

 

人は誰も、「好ましい経験」も「好ましくない経験」も積んできている。

その経験は、同じであっても、

その人の見方により、世界は全く違うものとして現れる。

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