2016年8月19日金曜日

(605) 寂しさを抱きしめる / ティク・ナット・ハン(2)


201687日(日)放映済み Eテレ「こころの時代」
こころの時代アンコール

禅僧ティク・ナット・ハン2  ひとりひとりがブッダとなる

 
===== 引用 はじめ

寂しさを抱きしめることで
あたたかく心地よくなります

押しのける必要はありません
 

寂しさを受け入れて
息を吸って 吐いて そこに抱いてあげます

とても優しいことです

 
ときには ひとりで
寂しさを抱いていたいことがあります

 
自分のためにいてあげられたら
他の人を必要としません
 
自分の面倒を見みる力をつけます

 
次に怒ったり、迷ったり、寂しくなったりしたときに
試みてください。よい機会です
 
自分に立ち帰る。そして自分の痛みや苦しみを
いたわることを身につけてください

===== 引用 おわり

  誰か側にいてくれると、寂しくない
  誰も側にいてくれないと、寂しい

これは、普通の感覚だろう
でも、いつもそうだとは限らない

 
  人に囲まれているのに、寂しい
  一人でいるのだが、寂しくはない

この寂しさの方が、本質的だと思う。

 
この寂しさは、周囲の人に依存しない
自分の心の中で完結する寂しさである

 
自分が自分でない、
自分を自分が受け入れていない、
そんなときに、この寂しさが出てくるのではないか

 
この寂しさを抱くことは、
自分自身を抱くことにもなるのではないか

 

寂しさが寂しがっている

その寂しさを抱くと、
寂しさは安心して、消えていくのではないか

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