アフリカから日本の大学に「マラソン留学」に来ている人が多い。日本で学んだのは「がまん」だとインタビューに答えていた。
「がまん」は、英語に訳しにくい言葉だと思う。
それでも、その概念はアメリカにもあるようだ。4歳の子に「マシュマロを食べないで待っている」という我慢ができるか、という有名な実験がある。結果は、3分の2の子はマシュマロを食べ、3分の1の子が食べずに待っていた。
興味深いのは、その後の追跡調査である。22歳になっても、45歳になっても、4歳の時の「がまん」の影響が及んでいた。
===== マシュマロ実験
今から40年以上前のアメリカのスタンフォード大学で、マシュマロ実験は行われました。対象は、当時4歳の子供達186人。
子供たちは1人ずつ教室に通され、椅子に着席。机の上には1つのマシュマロが置いてありました。実験者は子供にこう伝えます。
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以下は、続きの引用です。
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「マシュマロをいつ食べたっていいんじゃない?」
確かにそうなんですが、この実験者はその後、あることに気づいたのです。4歳のときの「食べる」「食べない」の決断が、その子の将来にも引き継がれているのではないかということを。
18年後、つまり、その子たちが22歳のとき、追跡調査が行われました。すると、予想通り、次のような相関が見られたのです。
•4歳のときの自制心の傾向は、18年後も続いていた
•マシュマロを食べた子よりも、食べなかった子の方が学業成績が良かった
そして2011年(45歳のとき)、さらなる追跡調査が行われ、この傾向が人生の半ばまで続いていることが分かりました。
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